1点を守るのではなく、「全員で点獲りにいくぞ!」。後半より前に出た三田学園が5-0で全国王手:兵庫
ゲキサカ / 2022年6月4日 8時35分
ハーフタイム、三田学園の新井は「芦屋学園との試合の時に開始1分くらいに先制したんですけれども、最後どんどん引いてしまって延長戦になってというシンドい試合があった。その反省を活かして1、2、3点と獲って勝ち切れるように、1点で守りに行くんじゃなくて全員で点を獲りに行くぞと言っていました」と振り返る。
その姿勢が後半立ち上がりの連続ゴールに結びついた。1分、宮内のスルーパスからFW阪倉寛人(3年)がシュートへ持ち込み、最後は上山が決めて2-0。市立尼崎の近藤照男監督は距離感が悪くなってしまっていたことと、後半開始直後の失点を残念がった。
一方、SHを押し上げる形でプレッシングの掛け方を修正した三田学園は、得意のショートカウンターを連発。9分、河野の左クロスを右エンドライン付近で拾った宮内が細かなタッチのドリブルと切り返しから右足シュートをゴールへ叩き込む。さらに12分には、小川のロングスローのクリアを清井が右足ダイレクトのミドルシュートで決め、4点差とした。
三田学園は後半20分までに鬼武、阪倉、宮内、そして「きょう本当によく頑張ってくれました」(上野コーチ)という黒瀬に代え、FW宮島幸大(3年)、FW宮脇颯良(3年)、FW姫田琢斗(1年)、CB八木捷斗(2年)を相次いで投入する。
市立尼崎も丸山、澤畠、川元、大塚をMF南澤七誠(2年)、FW岩崎琉生(3年)、FW木村陽太(3年)、MF中浜旭輝(2年)へそれぞれ交代。攻める姿勢を失わずに1点を目指し続けたが、三田学園は宮脇をはじめ交代出場組も非常にエネルギッシュな動きを見せる。そして35分、宮島の右クロスから姫田が右足で決めて5-0。決勝へ向けて弾みをつけた。
勝った三田学園の新井は、「全員で(献身的に)スライドして、交代出場の選手も活躍してくれたので良かった」。決勝で戦う神戸弘陵は今年、新人戦で0-3、プリンスリーグ関西で0-4と連敗。だが、いずれも新井を欠いており、1年生の台頭もある。宮内は「みんなで(全国切符を)勝ち取りたいと思います」。この日の後半のようにアグレッシブな戦いを貫き、今度こそ上回って全国切符を獲得する。
(取材・文 吉田太郎)●【特設】高校総体2022
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