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沖縄のテッペンを懸けた戦いで求められる対応力。雷雨で2度中断の激闘は那覇西が那覇に逆転勝ち!

ゲキサカ / 2022年6月5日 20時59分

 ゴール前での攻防が激しくなる中、那覇は主将の左FW上原康生が起点となってクロスボールでチャンスメイク。また上原自らボックス内へと進入し、追加点を狙う姿勢をみせたが、那覇西も堅いブロックで跳ね返し、前半は那覇の1点リードで折り返す。

  後半開始間際、再び雷鳴が響き渡り2度目の中断。待ち時間に何度も雷が発生し、その度に中断時間も延長。後半開始は実に約1時間遅れとなった。

「雨の日用のサッカーに徹しよう」と選手に声をかけたのは那覇西の平安山監督。「こういう状況になったとき、どう切り替えられるか。ストレスもあるだろうが、この中断時間を生かすも殺すも自分たち次第だ」と伝えたという指揮官は、泥臭くともチームが一丸となってゴールに向かう姿勢を出すことを臨んだ。

 そして迎えた後半。再三のクロスボールと直接FKからゴールに迫る那覇西に対して、那覇はGK知念律樹を中心に弾き返してそこからカウンターを狙うと展開に。ゴールへの執念を互いに見せ合う中、その思いを叶えたのは那覇西だった。後半26分、2年生FW頭山亮太が中央から右へと流れてドリブル突破を図り、GKが飛び出した瞬間にループシュート。これが鮮やかに決まり、試合を振り出しへと戻した。

 シンプルにボールを前に蹴って足を止めないサッカーを演じる両チーム。後半が終了し延長戦に突入してもその様相は変わらず、足が攣る選手も続出した中、再三サイドから進入した那覇西がチャンスを迎える。

 延長戦後半の最終盤。右CKを得た那覇西はMF山川輝が左足で直接狙うもGK知念がかろうじてパンチングし今度は左CKに変わると、左SB比嘉隼が放った右足インスイングのキックを2年生CB屋富祖昂輝が頭で触りそのままゴールイン。その直後、試合終了の笛が鳴り響き、ラストプレーをものにした那覇西が2連覇を狙った那覇を劇的勝利で破り、決勝進出を決めた。

 決勝は初優勝を狙う名護高との一戦。「那覇西と決勝で戦いたい」という思いを胸に、那覇西のコーチを離れて18年から名護の指揮官となった石川広武監督との対決を前に平安山監督「僕が那覇西に来た最初の1年間だけ監督とコーチという間柄だったが、その仲間と実際に決勝で戦えることが本当に嬉しい」と語る。

 県総体決勝は4日(土)、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアムで熱戦が演じられる。

(取材・文 仲本兼進)●【特設】高校総体2022

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