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「最後に勝つのは俺らだ!」…那覇西、名護に競り勝ち2大会ぶり17回目の総体出場が決定!!

ゲキサカ / 2022年6月5日 21時38分

 左サイドで高い位置を取っていた左SB呉屋大登(3年)にボールが渡ってドリブル突破。深い位置で相手が触ってスローインになった瞬間、すかさず左ウイングのFW親川響也(3年)がボールを受けてドリブルでボックス内へと進入すると、巧みに敵をかわしながら左足でグラウンダーのクロス。最後はゴールエリア中央へと駆けた右ウイングMF深井呂依がネットを揺らし、ワイドストライカーを中心に連動して切り崩した名護が試合を振り出しに戻した。

 このタイトルにかけるがっぷり四つの戦い。球際に強く向かう那覇西がショートカウンターからゴールを目指せば、名護は味方同士でイメージを共有し相手の守備網を無力化させて背後を狙うというお互いがやりたいサッカーを繰り出す中、同点のまま折り返す。

 後半開始直前、「最後に勝つのは俺らだ!」と声を掛け合った那覇西。「自分たちのサッカーができている!」と手応え十分の名護。栄冠を手にすべくプライドがぶつかりあった後半、雨脚が強くなっていく中でゲームが進んでいく。集中力の維持が難しい状況下、那覇西は両サイドからのクロス、そしてミドルシュートを再三放って名護の守備陣にプレッシャーをかけると47分。右CKからニアサイドを狙ったFW山川輝(2年)の左足に合わせたのはFW新城旭(3年)。「勘で飛び込んだ」と話した新城が放ったヘディングシュートは地面を叩き、そのままゴールへと吸い込まれていった。

 勝ち越したあとも追加点を狙う那覇西。何度もボックス内へと進入しシュートチャンスを作るが、自陣で貼り付けられながらも球際で必死に食らいつく名護は失点を許さない。そして試合終了時間が刻々と迫る中、名護はGKが高い位置まで飛び出してロングボールで打開を図り敵陣へ進入。しかし那覇西も体力ある限りプレスを止めず粘り強い守備を披露し、アディショナルタイム5分が過ぎた頃、ゲームの終わりを告げるホイッスルの音が響き渡り、那覇西が通算17度目となる総体王者へ2年ぶりに返り咲いた。

 大会を振り返り、「一戦ごとに成長している感はある」と平安山監督。ただ「全国と戦うのはもっと一回り、二回り強くならないと。県では圧倒するぞと声を揃えただけに、全然まだまだ」と、準々決勝の興南戦から3試合連続で1点差ゲームを演じたことは、理想と現実とのミスマッチを痛感させられるものであったと指揮官は語る。本大会を前に出場する九州大会で強豪校との力比べを体感しながら、今後全国に向けたレベルアップは必要不可欠。それを肌で知った県大会を糧にしたいところだ。

(取材・文 仲本兼進)●【特設】高校総体2022

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