W杯サバイバルに柴崎岳「期待も不安もない」…ブラジル戦終えて語った“誰が出ても同じレベル”への疑問
ゲキサカ / 2022年6月8日 13時10分
自らの立場や役割については、一歩引いた言葉が目立った。その一方、チームが進むべき方向性については具体的な見解も繰り出した。ブラジル戦については「さまざまな評価軸、論調があるのは非常にいいことで、ポジティブな側面も、批判的な側面もあって、どちらもあるなという感覚なので、それ自体は悪いことではない。勝つという目標では限りない条件が揃っていたけど、それでも試合内容としては十分ではなかった」と総括。「彼らがどれほどの気持ち、モチベーションを持ってこの試合に臨んだかはわからないが、結果を彼らが手にしたのは間違いない」と振り返った。
本大会まで残り5か月。ブラジル戦で感じた世界トップレベルとの差を埋められるのか。柴崎は「たった5か月で世界のトップレベルと伍していくことは不可能。日本の現状を考えても最適なアイデアではない」と語る。もっとも、ただただ諦めているわけではない。「何が起きるのがわからないのがサッカー。今の自分たちの力、日本が持っている力をどう引き出して、相手とどう戦っていくかの可能性を探していくこと。W杯の開幕戦、2戦目、3戦目と可能性を見出していくため、やっていくことが最適なのではないかと思っている」と展望した。
そうした中で、チームの戦い方にも言及。「いまは代表チームとしてある程度の形を持って、守備も攻撃も自分たちの中でイメージを持ちながらできるようになっている反面、その形にハマりすぎてしまう危険もある。とりわけパターンみたいになってしまうと、相手もそれをわかりやすく対応できるわけで、ブラジル戦で言えば中での崩しは皆無に近いような状況で、外からでしか突破口を見出せなかった形だった」と現状に警鐘を鳴らしつつ、攻撃の糸口について一つの道標を示した。
「一つは選手のキャラクターを変えて、違う戦い方も模索していくのはありかなと思っている。たとえばいまだったら大迫選手がメインでやっているが、彼のキャラクターと、いまいる(古橋)亨梧、(前田)大然、(上田)綺世のキャラクターは全く違う。3者のキャラクターもある中、彼が出た時に同じサッカーが期待できるかというと、それは全く違うレベルの話になってくる。誰が出ても同じレベルの戦い方ができるということを追求するのはいいことだと思うが、“誰が出ても同じレベル”ということではなく、“誰かが出て違う戦い方ができる”という考え方にしないと変化は生まれない」
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