[MOM3893]東海大諏訪DF泉田幹太(3年)_攻守で躍動する左SB。全国でもその左足が火を吹くか
ゲキサカ / 2022年6月9日 17時27分
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[6.4 インターハイ長野県予選準決勝 市立長野 1-1(PK4-5)東海大諏訪 長野Uスタジアム]
35分ハーフの前後半では勝負は決せず、10分ハーフの延長戦で先制されながらも追いついた東海大諏訪高が決勝も勝利し、7年ぶりの全国出場を決めた。その背景には“ハードワーク”が挙げられる。
ピッチに立った全員がさぼらず、愚直に戦い固い守備をベースとして相手のスキを突く戦いでPK戦まで持ち込んで悲願を掴んだ。しかし、守るだけでは勝利は奪えないし、得点をとるための武器がなければ、長時間守り切るのも難しい。信頼できる武器、心の拠り所が必要だ。
東海大諏訪高の左SB泉田幹太(3年)の左足はまさに、ハードワークの拠り所である。
「左利きであることを長所にこれまでやってきました。クロスは常に意識しているし、カットインにしたときも(相手は)並行のパスを狙ってるので、斜めのボールをFWと合わせることも意識しています」
セットプレーでは可能性を感じるボールを配給し、自陣で相手のプレスがある中でもFWの動きを逃さない楔のパスで攻撃の起点を創出。最後のPK戦でも難なく豪快にネットを揺らし、その左足に大きな自信があることが見て取れた。
「僕のこういった思いを汲み取って岩手から来てくれて、1年生のときから一緒にトップチームに入って同じ景色をずっと見てきた1人。自慢の選手です」
いわてグルージャ盛岡のU-15から指導者の縁を辿って長野へやってきた泉田は、忽滑谷祐介監督が入学当初から起用し続けた秘蔵っ子でもある。
「1年生から経験させてもらった部分は絶対無駄じゃないと自分も思っている」
トップチームで戦い続けて得た経験値、そして磨き続けた左足は全国の舞台でどこまで通用するか。全国大会は、泉田にとって大きな挑戦の舞台だ。
(取材・文 竹中玲央奈)●【特設】高校総体2022
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