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[MOM3899]東海大高輪台GK山本桐真(1年)_メンタル強めの1年生守護神が2本のPKストップで堂々主役に!

ゲキサカ / 2022年6月11日 21時31分



「『狙い通りに来たな』という想いがありました。止めた時に鳥肌が立ったんですよね」。“1度目”の咆哮がグラウンドにこだまする。

 東海大高輪台も4人目までは全員が成功したが、決めれば勝利の5人目は失敗。成立学園の5人目。山本もコースを読み、ボールには触っていたものの、ゴールネットは揺れる。もつれ込んだサドンデス方式。7人目。先攻の東海大高輪台は成功。後攻の成立学園のキッカーがボールをセットする。

「自分が止めないと勝てないと思っていたので、自信を持って飛びました」。山本の残した左手が、ボールの軌道をピッチの方へ跳ね返す。“2度目”の咆哮は、仲間の歓喜の声にかき消されて聞こえない。1年生GKが2本のPKストップで、チームをセミファイナルへと導いた。

 実は勝利が決まった瞬間。PKを失敗してしまった選手がセンターサークルで泣き崩れていたこともあって、そちらに集まった選手たちもいたため、山本の元には全員が駆け寄ったわけではなかった。そのことに水を向けると、「そうですね。ちょっとそれは思いましたけど、自分も泣きそうになっていましたし、何人か来てくれたので十分です(笑)」と笑顔。この受け答え1つとっても、1年生とは思えない人間性が垣間見える。

 次は全国大会出場を巡る一戦だが、それでもこのルーキーに良い意味で気負いはなさそうだ。「この代で自分はプレーさせてもらっていることで、凄くレベルが高いなと感じさせてもらっていますし、自分がミスをしてきた時もあるので、先生方も含めた恩返しという意味で、全国に挑戦したいなと思います」。

 ひとたびピッチに立てば、学年は関係ない。東海大高輪台のゴールマウスには、メンタル強めの守護神が、いつだってしなやかに、のびのびと、時には笑顔を浮かべながら、立ち続けている。

(取材・文 土屋雅史)●【特設】高校総体2022

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