1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. サッカー

[MOM3902]関東一FW本間凜(3年)_カンイチの新10番がすべてゴラッソのハットトリック達成!

ゲキサカ / 2022年6月12日 7時12分

関東一高のエース、FW本間凜は圧巻のハットトリック達成!

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[6.11 インターハイ東京都予選準々決勝 国士舘高 0-4 関東一高]

 周囲もその苦悩は察知していたようだ。全国ベスト4の次の世代。託された10番。思うように付いてこない結果。自然と表情は険しくなる。だが、ストライカーはそんなものを一発で吹き飛ばせる“魔法のクスリ”を自分で処方できる。それが何かは、あえて言うまでもないだろう。

「今週はずっと練習で調子が悪くて、親やチームメイトとも話しましたし、『あまり10番を背負い過ぎるな』って(肥田野)蓮治くんにも言われたので、自分が決めなくてもチームが勝てばそれでいいと本当に思っていたんですけど、自分がハットトリックという結果を出して勝てたというのは率直に嬉しいです」。

 3点ともすべてゴラッソでのハットトリック達成。関東一高の新10番。FW本間凜(3年=JSC CHIBA出身)は立ち込めていた暗雲の兆しを、自分の圧倒的な結果でようやく振り払ってみせた。

「今日のアップの時も、みんなは緊張を隠して盛り上げていたんですけど、僕は“緊張しい”なので、あまり人と会話せずに自分の世界に入ろうと思っていました」。国士舘高と対峙するインターハイ予選準々決勝は、チームにとって大会初戦。プリンスリーグ関東2部でも、ここまでわずか1ゴールと結果に恵まれていないストライカーは、緊張を抑え切れない。前半11分にはボールを収めて、左足でフィニッシュまで持ち込むも、軌道は枠の外へ。その一連にゴールの匂いは漂っていなかった。ところが、悩める10番は覚醒する。

 24分。MF鹿岡翔和(3年)がボールを持つと、すぐさまイメージは共有される。「鹿岡とポケットにフワッとしたボールを入れる練習を自主練でずっとしていたので、鹿岡が前を向いた時は『あそこにボールが来るな』という感覚がわかりました。阿吽の呼吸じゃないですけど、『練習通りだな』と」。

 浮き球に反応すると、瞬時に思考を切り替える。「1回胸トラップも考えたんですけど、足元に入ってきたので『振ってみようかな』と」。ダイレクトボレーで叩いたボールは、鮮やかにゴールネットへ吸い込まれる。まずは1点目。

 36分。MF西口昇吾(3年)からパスを引き出すイメージはできていた。「西口はスピードがあるので、あそこで拾ってくれるのがわかって、前に走りました。ペナに入ったか入っていないぐらいだったんですけど、インパクトを重視して膝下振りぐらいでバンッと蹴ったので、練習通りでした」。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください