1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. サッカー

決勝戦は辛勝の旭川実、北海道制覇も指揮官は不満顔「全国で勝つことが目標ならもっと」

ゲキサカ / 2022年6月18日 19時56分

優勝した旭川実高は利尻島出身のDF鎌田颯太(右)らが躍動したが、定位置争いに課題も

[6.17 インターハイ北海道予選決勝 旭川実高 3-2 札幌光星高]

 メンタルの状態が、如実に反映された試合だった。全国高校総体(インターハイ)の北海道大会は17日に最終日を迎え、決勝戦は旭川実高が延長戦の末に3-2で札幌光星高を破って優勝を飾った。北海道の全国出場枠は2。両チームともに準決勝を勝った時点で全国出場が決定。なおかつ、同日のダブルヘッダーのため、ともに準決勝から多くの選手を入れ替えて決勝に臨んだ。

 勢いが出ていたのは、札幌光星の方だった。キックオフ前の円陣から気合い十分。開始早々に左クロスでチャンスを作り出すと、前半4分にはMF石田翔哉(3年)が積極的にミドルシュート。そして前半15分、左CKから飛び出した相手GKが触れずにファーへ流れたボールを1トップで先発したFW青木結道(2年)がゴールへ蹴り込んで先制に成功した。しかし、旭川実はすぐさま反撃。同25分、右MF鈴木健斗(3年)がタイミングよくハーフスペースに侵入してパスを呼び込むと、ゴール前に浮き球のパスを供給。これをFW須見奏詩(3年)が打点の高いヘディングでゴールへ流し込んで同点とした。

 1-1で迎えた後半は、圧倒的な旭川実ペース。左サイドでは、中野伸哉(鳥栖)のプレーを理想としているというDF鎌田颯太(3年)が躍動し、攻撃参加を繰り返した。最北端の稚内の西側に位置する離島、利尻島の出身。中学時代は平日に部活動でプレーしたが、島内にいる選手は全学年を通じて20名程度。週末は船で北海道本土に渡って最北端の宗谷郡付近を拠点とするクラブチームVALIENTE(バリエンテ)に参加するなど精力的にプレー環境を求めてきた鎌田は「応援してくれる人の期待に応えられるように頑張りたい」と奮闘を見せた。旭川実は後半10分、右サイドでパスを受けたFW大澤龍明(3年)が縦、さらに中央へ切り込んで左足のミドルシュートを突き刺して逆転に成功。その後もMF鈴木のカットインシュートなどで襲い掛かった。

 ところが後半28分、札幌光星は途中出場のMF片岡龍音(1年)が前方へパスを送ると、右に流れながらボールを受けたDF佐藤来音(3年)がゴール左へと鋭角シュートをたたき込んで再び同点。勝負を振り出しに戻した。旭川実がFKからDF岡本染太郎(2年)のヘディングでゴールを狙えば、札幌光星も佐藤のクロスにDF杉山寛(2年)が飛び込むなど一歩も退かず。試合は、延長戦にもつれ込んだ。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください