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高まった呼応する力、仲間への強い思いも力に。日大藤沢が全国準V以来のインハイ切符獲得!

ゲキサカ / 2022年6月19日 8時28分

 佐藤輝勝監督が「歴代でもこの子たち剥がす崩すをずっとやってきているし、それはウチの良さなんですけれども、それだけじゃないよねと。良い守備から良い攻撃を生み出す、そうじゃないとトーナメント勝てないよねとみんなが分かって。きょうの森重もそうですけれども、全員がハードワークできるチームになったのが、あの良い守備からの攻撃」と讃えたプレーで大きな大きな2点目が入った。

 後半開始からFW吉岡那都輝(3年)と右SB森元寿(1年)を投入した市立橘も長短のパスでハイサイドへ運び、そこからの崩しにチャレンジ。2分には高村の右足シュートが右ポストをかすめる。

 いずれも推進力のある高村と板倉に、鋭い動きを連発する吉岡が加わり、反撃を加速。だが、山本義弘監督は「(ハイサイドまで運んで)そのあと厚みが出なかったですね。(相手の低いDFラインに対し)もっと潜り込んでやらないといけない」と指摘する。タイミングを合わせて背後を取ろうとしていたが、日大藤沢の両CB、アッパ、宮崎も競り合いが強く、なかなか最後の質を高めることができなかった。

 日大藤沢は関東大会で腓骨骨折した右SB植田海音(3年)のためにも全国へ、という思いを各選手が表現していた。198cmFW森重は余裕のあるボールキープに加え、これまで以上とも言えるハードワーク。仲間への特別な思いが背中を後押ししていたようだ。

「自分は(植田と)3年間同じクラスで仲も良くて、海音がピッチに立てないというのは悔しいというかキツかったです。全国出るのは自分のためでもあり、仲間の海音のためというのが自分の中では大きくて、それもあって自分も走れました。キツいなと思った時はスタンドの海音とか見てまた頑張ろうと思ったりしたので、海音のために全国出るというのがチームとしても大きかったと思います」

 中盤でセカンドボールの回収やボール奪取の部分で奮闘していた野澤や宗次ら各選手が献身的な守備。攻撃の質の上がらない時間帯も続いていたが、終盤には岡西や野澤の強烈な右足シュートがゴールを襲う。

 日大藤沢は26分にMF岡田生都(2年)、31分にFW関田向陽(3年)を投入。市立橘も29分にCB永山青空(2年)、32分には右SB湯田颯(3年)、37分にはFW常盤俊太(3年)を送り出し、伊藤を前線へ上げる形で前にパワーを加えた。

 日大藤沢は39分、関口とのワンツーで岡西が抜け出し、GKをかわして左足シュート。市立橘DFの必死のカバーに対し、日大藤沢はこぼれ球を狙った森重の左足シュートもクロスバーを叩いてしまう。直後に森重とFW有竹翔吾(3年)を交代した日大藤沢から市立橘が待望の1点を奪う。39分、板倉の落としから高村が右足シュートを叩き込んで1点差。アディショナルタイムにセットプレーなどからもう1チャンスを作り出そうとしたが、FW諸墨清平(3年)を加えた日大藤沢が逃げ切り、全国切符を獲得した。

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