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[MOM3925]帝京DF大田知輝(3年)_「守備者の矜持」が芽生えた優雅なCBが泥臭いシュートブロックで優勝を手繰り寄せる!

ゲキサカ / 2022年6月20日 7時3分

タイムアップ直後。相手CBと健闘を称え合う

 去年の選手権予選が終わってから、本腰を入れてトライし始めたこのポジションで経験を積み重ねてきたことで、明らかにサッカーに対する自分の中での想いが、変わってきているという。

「ボランチをやっていた時や、センターバックになったばかりの頃は、ちょっと相手をかわすのが楽しかったりしていたんですけど(笑)、それよりも勝ちにこだわる重要性も感じてきています。ボランチとは違って、常に前を向けるのは楽しいですし、セットプレーでは得点のチャンスがあるので、もちろんそこでゴールを獲り切れるセンターバックになれたらいいなとは思っていますけど、とにかく今は無失点が大事ですね」。何より無失点が大事。そのメンタルは間違いなく、守備者のそれだ。

 全国大会には、小さくない借りがある。昨年のインターハイ1回戦。結果的に決勝まで駆け上がることになる米子北高との一戦。次々と交代選手がピッチへと解き放たれる中、アップエリアの大田には最後まで声が掛からず、PK戦で敗れ去るチームをラインの外側から見つめることしかできなかった。

「まず自分が試合に出られなかったというのが、去年はずっと悔しくて、その中で少しずつ “習慣”を続けたことで自分が変化してきて、出場時間が増えていったんです。そういう個人の成長が人それぞれにあったと思うので、その個人の成長とチームの成長が、少しずつ高いレベルになっていって、今は毎日毎日高め合っているのかなと思います」。味わった悔しさは、確実に自身の血肉になっている。

 1年ぶりのインターハイ。試合に出たい想いはもちろんあるが、もはや目標はそんなところに置いているはずがない。「これからもセンターバックとしてチームを引っ張っていきたいですし、個人の能力をもっと上げていって、どんどん活躍したいなって。全国に行くだけではなくて、そこで勝って、一番になりたい想いはあります」。

 立ち姿こそ優雅だが、泥臭さも兼ね備えるセンターバックとして培ってきた『守備者の矜持』を携え、大田が全国にその名を知らしめるその時までは、あとわずかに1か月あまりだ。

(取材・文 土屋雅史)●【特設】高校総体2022

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