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成徳深谷の10番FW和光翔夢は昌平ゴール破るも「もう1点足りなかったです」

ゲキサカ / 2022年6月21日 8時26分

後半9分、成徳深谷高は10番FW和光翔夢が追撃ゴール

[6.19 インターハイ埼玉県予選決勝 昌平高 2-1 成徳深谷高 NACK]

 0-2で迎えたハーフタイム、成徳深谷高の10番FW和光翔夢(3年=グランデFC出身)は為谷洋介監督から守備について、また「オマエが試合を決めろ!」と強く求められたのだという。そのエースが成徳深谷にとって、インターハイ予選決勝で初となるゴールを記録した。

 後半9分、成徳深谷はゴール前でFW秋本光瑛(2年)とFW平井心瑛(2年)が潰れながらもボールを残すと、これに反応した和光が冷静にゴールへ流し込む。「ちょっとごちゃごちゃになっていて、多分自分に転がってくると思っていたので、転がってきてしっかりとコースを狙って打てたので良かったです」という一撃。興奮のスタンドへ向けて右手を突き上げ、すぐに試合を再開した。

「もう1点行くぞ、という気持ちしかなかったです」と和光。10番はドリブルでDFを引き付け、コンビネーションでサイド攻略を図る。また、チームはセットプレーの流れからシュートへ持ち込むなど反撃した。だが、今年の昌平高は攻撃陣だけではなく、守備陣にも高校選抜や年代別日本代表クラスの選手を擁し、その守りは非常に堅い。

 和光は1-2の後半31分に交代。その後も、2点目は遠かった。「僕が1点決めて2-1で勢いがついたんですけれども、(自分が)足攣っちゃって交代して、応援することしかできなかったので悔しい気持ちが残っています」。エースはチームを勝たせられなかったことを悔しがる。

「今日決めることができたけれど、もう1点足りなかったです。シュート本数も少ないですし、攻撃を作れなかった。自分のストロングポイントを出せなかったのが課題なので、練習からもっと自分が攻撃を作るんだという気持ちでやっていきたいです」。そして、選手権へ向けて切り替え、決勝の舞台でリベンジすることを誓った。

(取材・文 吉田太郎)●【特設】高校総体2022

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