一体感持ち、「日韓戦」でトライし続けたU-18日本代表候補が1-0で韓国大学選抜を撃破!
ゲキサカ / 2022年7月21日 0時34分
一方の韓国は徐々にボールを保持する時間を増加。相手が寄せて来る前にボールを動かして中盤が前を向くシーンもあったが、小澤、東の両CBやGK春名に脅威を与えることはほとんどなかった。31分に春名とGK栗林颯(鳥栖U-18)が交代。決定機を作ることができないU-18代表候補だが、内藤、木下の前線から根気強くプレスを掛け続け、徳永がアプローチ鋭い守備を見せたり、桒原が相手のカウンターを阻止するなどシュートを打たせることなく、0-0で前半を終えた
後半、U-18代表候補は8選手を交代。4-1-4-1のGKが栗林、右SB桒原、CB西野奨太(札幌U-18)、CB行徳瑛(静岡学園高)、左SB石川晴大(清水ユース)、中盤の底の位置に石渡ネルソン(C大阪U-18)、インサイドハーフが松村晃助(横浜FMユース)と徳永、右SH 楢原慶輝(鳥栖U-18)、左SH阪田澪哉(東山高)、そしてキャプテンマークを巻いた熊田直紀(FC東京U-18)が1トップを務めた。
後半も強度の高い守備を継続。冨樫監督からU-19代表のフランス遠征で課題となった変化に対応する力、また「どんなプレーが特長か見てほしい、チャレンジして欲しい。(U-19代表の)コンセプトはあるけれど自己主張はしなければダメ。マックスを出して欲しい」と求められている選手たちは石渡、徳永のサイドへの展開や阪田と石川のワンツーなど攻撃面でトライする。一方で、ミスが起きて攻め返される回数も増えていた。
クロスの対応がやや乱れたり、前半にはなかったシュートを打たれるシーンも。だが、GK栗林の好反応や行徳のシュートブロックでスコアは動かない。16分には右中間で前を向いた熊田が左足を振り抜く。そして、17分、待望の先制点が生まれた。
奪い返しからボールを持った松村が左足の絶妙なループパス。これをPA手前で足裏コントロールした楢原が、そのまま右足シュートを打ち込む。GKに反応されながらもゴールを破り、1-0とした。ベンチ方向へ走り出した楢原を交代後の選手たちが笑顔の祝福。冨樫監督が「人間的にも、気が利くやつが多かったり、出ていないやつもチームのために動いたり、そういうところはこの18はあるんだなと思いました」と頷く一体感が、喜ぶ姿からも表現されていた。
楢原は「今日みたいな試合で勝利のために中の選手はもちろんなんですけれども、ベンチの選手も盛り上げて一体感を持って戦うのはA代表でもやっていることだと思いますし、日本の良さだと思うので、そういうところを大事にしながらやっていました」。“日本らしさ”は最後まで継続されていた。
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