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ブラジル戦とは違った国立の景色…清水GK権田修一「各クラブが努力することがJリーグの発展につながる」

ゲキサカ / 2022年7月3日 7時20分

「やっぱりエスパルスではこのスタジアムにこれだけの人を入れられるポテンシャルがあるクラブなんですよね。僕が思うのはこれが静岡がサッカーどころと言われる所以で、いま静岡に住んでいない人もエスパルスを応援してくれる人はたくさんいる。そういう人たちのために、僕たちはもっと頑張らないといけない。このスタジアムでやることでモチベーションをもらえましたた」

「(4月下旬に国立競技場でホームゲームを開催した)FC東京は上層階を開けないであれだけ入って、ほぼほぼ入っていた。僕らは最初から6万人入れると目標にやった結果がこれなので、クラブが本当に頑張ってくれた。これがスポーツだし、無観客はコロナ禍では仕方ないし、声出しできないのも仕方ないけど、ルールを守ってくれれば(声出しでも)満員のスタジアムが実現できると思う。そういうところはみんなの努力とクラブの努力が重なれば、絶対にサッカー人気は戻ってくる」

 そう願う権田は今回の集客にあたり、地元の情報番組にも出演。コロナ禍で危機感があるからこそできる取り組みに意欲を示した。

「ちょっと(集客が)落ちているからこそ、今までとは違うことができる。エスパルスは応援してもらえるのが当たり前、お客さんがたくさん集まるのが普通なクラブだったけど、それにあぐらをかいていたらお客さんは入らなくなってくる。そこで選手がいつもより外に出ていくとか、静岡だからこそできることもある。僕も情報番組に出ていたんですが、それは東京だったらあり得ないじゃないですか。でも静岡ならちょっと頑張ればいろんな層を獲得できる可能性がある。みんなが今まではこうだったじゃなく、これから未来のためにちょっとずつ努力をすることが必要だし、それを各クラブがやることでJリーグもこれまでとは違う盛り上がり方をしていって、よくなっていくんじゃないかと思う」

 そうした姿勢は、権田が1か月前に憂いていた日本代表人気にも通ずるところがあった。「各クラブが努力することがJリーグの発展につながる。それがそれがサッカー人気につながる。今度、東アジア(E-1選手権)があるけど、Jリーグでプレーする選手しか呼ばれない中、普段応援している選手たちが出る日本代表を皆さんに応援してもらいたい。そういうところでたくさんの人が応援してくれるような環境になると、Jリーグももっと盛り上がってくると思う」と展望を述べた。

 クラブの盛り上がりだけでなく、サッカー界全体の盛り上がりを——。そんな志向はクラブの振る舞いからも感じられた。この日の試合後、清水の選手たちは横浜FMサポーターに向けても整列・挨拶を行い、清水サポーターからブーイングを受ける場面が見られた。実はこれはクラブスタッフの提案によるもの。クラブの思いをくんだ権田は「エスパルスのサポーターに申し訳ないと思うけど、クラブがこの試合をそう位置付けていたのもあって行ったほうがいいかなと考えた」と背景を明かした。

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