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[MOM3933]履正社FW古田和之介(3年)_ガンバ育ちの「献身と奔放」を兼ね備えたストライカーが1G1Aで勝利の立役者に!

ゲキサカ / 2022年7月3日 8時10分

「本当は打ちたい気持ちもありました(笑)」と言いつつも、チームの結果を最優先するあたりはキャプテンマークを巻くリーダーらしさか。「なかなかギリギリで勝てないという、“ちょっと”のところの差が自分たちにはあるということで、練習からその“ちょっと”を変えるために覚悟を持ってやろうということは自分を中心に発信していて、その“ちょっと”の部分の変化で、押し込まれていても今日はやられなかったのかなと思います。そう信じたいです(笑)」。6試合ぶりの白星を挙げたチームに、みんなの笑顔が弾けた。

 今シーズンはとにかく楽しみにしていた試合があった。プレミアのガンバ大阪ユース(大阪)戦は、ジュニアユース時代に青黒のユニフォームに袖を通していた古田にとって“古巣対決”であり、かつての仲間とピッチ上で“再会”できる最高の舞台。昨年末に昇格を決めてから、その時が来るのを待ち侘び続けてきた。

 他にも名願、DF東尾大空(3年)、DF加藤日向(3年)と3人のジュニアユース出身者とともに挑んだゲームは、5-2の快勝。「あの試合はほとんど相手チームも知り合いで、南野遥海もライバル視しているところもあったので、アイツにやられず、自分が点も獲りましたし、アシストもできて、成長した姿をちょっとみんなに見せられた上にチームも勝ったので、とても嬉しかったです」。1ゴール2アシストの古田に、加藤も2ゴールで続き、名願もきっちり1得点。最高の形で古巣に成長を見せ付けることに成功した。

 世代最高峰のリーグで着実に力を付けつつあるチームには、激戦区の大阪を勝ち抜いて出場権を掴んだ、真夏のインターハイが待っている。「去年もインターハイと選手権は行けなかったですし、1年の時はスタンドから選手権を見ていたので、個人的に全国大会は初めてなんですけど、毎週末プレミアリーグで全国大会レベルの試合をさせてもらっているということは間違いなく自分たちのプラスになっていると思いますし、個人としても今は点も獲れていて、波に乗り始めていて、自信も付いてきているので、インターハイでは日本一を目指してやっていきたいです」。

 攻守に戦えるナンバー9。古田の躍動が全国でも履正社躍進のカギを握っていることに、疑いの余地は微塵もない。

(取材・文 土屋雅史)▼関連リンク
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