「碧も薫も数字で示している」同世代の台頭に刺激、相馬勇紀はE-1選手権で「見える数字」を目標に
ゲキサカ / 2022年7月18日 14時58分
A代表での実戦は2019年12月のE-1選手権以来。1月のA代表トレーニングキャンプには参加していが、代表戦は東京五輪以降から遠ざかっていたMF相馬勇紀(名古屋)は、18日のオンライン取材で「今大会ではとにかく結果。見える数字だけが自分の中で目標」と得点への意欲を見せた。
6月に行われたキリンチャレンジカップ。東京五輪でともに戦った仲間の姿を、テレビ画面越しに見守っていたという。「自分が去年の夏に戦った選手たちが活躍する姿を観て、すごく心に来るものがあった」(相馬)。A代表への招集は約2年半ぶり。今回の代表活動には並々ならぬ意欲を見せる。
東京五輪を戦い抜いた後、田中碧や三笘薫ら同世代はA代表デビューを飾り、そして活躍。日本のW杯出場に大きく貢献した。「日本を勝たせている姿を見て刺激という表現が一番ある。逆に、自分がそこに選ばれるだけの活躍をしていたかというとまだまだ足りなかった」。相馬は五輪後、クラブでウイングバックに挑戦中。持ち前のスピードや広がったプレーの幅には自信も口にした。その一方で「アシストが増えながらも得点はなかなか増えなくて」と残した数字には不満も垣間見せる。
このオンライン取材で何度も口にした言葉は“数字”だ。「碧も薫も数字で示しているところから、やっぱり大事なのはそこ。再認識させられるところがありました」と戦友たちと自身の違いを語る。11月に控えるW杯を前に、ひさびさの代表招集。メンバー定着のために残された時間は少ない。その中でやるべきことを、相馬は自覚しているようだ。
「いまの自分が当落線上よりもさらに下と認識した上で、必要だよねと最後に呼びたくなる選手と考えたら、自分がやれるところは得点に絡める選手、自分で点を取れる選手を意識すること。一つひとつ、目の前の戦いを戦った先にあるものだと思います」
チームは17日の集合から19日に初戦を迎える。急造チームは国内組で固定されているため、ある程度は各々の特長を掴みつつも、それでも戦い方は制限される。その爆発的なスピードや走力に絶対の自信を持つ相馬の活躍が増える可能性も高い。「3年前(のE-1選手権)も個の突破がゴールにつながっていた印象が大きい。チームで崩しの練習をする時間が限られているので、一人ひとりの個の部分がどれだけ活躍できるかが優勝、勝利につながる。そこが大切だと思う」。求められる結果を残し、大舞台へのチャンスを掴みたい。
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