ユース取材ライター陣が推薦する「インターハイ注目の11傑」vol.4

MF徳永涼(前橋育英高　3年)
上州の虎の心臓にして頭脳。中盤中央でボールを奪い、運び、繋ぎ、ゲームを動かしていくJユースを含めて世代屈指のボランチだ。今年は“夏冬制覇”を期待される世代だが、その成否の鍵の一つをこの男が握っているのは確かだろう。

MF江川楓(瀬戸内高　3年)
今季が始まる前から「隠れ候補」の声があり、今大会も上位候補に挙げられる瀬戸内の中核を担うセントラルMF。相手を洞察する“目”をしっかり持った上でのプレー選択とボールの置きどころの判断に秀でた選手で、的確な位置取りと鋭いパスが光る。

MF荒井悠汰(昌平高　3年)
内定先のFC東京では特別指定選手として既にトップデビュー済みの攻撃的MF。力強い推進力を持ったドリブルが大きな武器で、そこからシュートへと繋げる形を明確に持っている。セットプレーのキッカーとしての活躍にも期待したい。

FW香西銀二郎(立正大淞南高　3年)
立正大淞南らしさと言えば、やはりゴールへの“鋭さ”。気持ち良いくらいに思い切りの良さを出すチームの最前線を担うのが、伝統の17番を背負う香西だ。裏へのスピードに加え、切り替えの素早さもあり、競り合いでも強さを出せる。

FW小林俊瑛(大津高　3年)
大型選手の育成に自信を持つ平岡和徳総監督の薫陶を受けつつ、さらなるスケールアップを遂げた火の国のビッグマン。競り合いのスキルに磨きをかけただけでなく、動き出しにも成長の跡がある。相手DFからすると、何とも対応に困る選手になってきた。

FW福田師王(神村学園高　3年)
今年最注目のストライカーの名前は、やはり挙げておかないわけにはいかないだろう。抜群の運動能力とゴール前で発揮されるセンスを持つ点取り屋。クロスボールに合わせる動きも一級品で、一度は生で観ておいて損のないタレントだ。

執筆者紹介:川端暁彦
　サッカー専門新聞『エル・ゴラッソ』元編集長。2004年の『エル・ゴラッソ』創刊以前から育成年代を中心とした取材活動を行ってきた。現在はフリーランスの編集者兼ライターとして活動し、各種媒体に寄稿。著書『Jの新人』(東邦出版)。「#蹴球メガネーズ」
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