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初出場の生駒は奮戦及ばず。優勝候補のタレント集団・昌平が3ゴールを奪って貫録の初戦突破!

ゲキサカ / 2022年7月24日 18時31分

 やや苦しんでいた埼玉王者だったが、途中出場の2年生FWが仕事を果たす。後半1分。左サイドから入ったクロスを、後半開始から投入されたFW平叶大(2年)が丁寧に落とすと、MF長準喜(2年)が思い切り良くシュート。ボールはゴールネットを揺らす。2-0。次の1点も昌平に記録される。

 15分の主役はキャプテンマークを巻くCB。土谷が蹴り入れた左CKに、「試合前も点を取ることしか考えていなかったので、得点王も狙いたいと思っています」と言い切る津久井が飛び込み、ヘディングでゴールを陥れる。「凄く気持ち良かったです。高校に入ってから全国大会に出たことがなかったので、初めての全国の試合で点が獲れるというのは凄く嬉しいですね」という4番が奪った大きな追加点。点差は3点に開いた。

 後半のクーリングブレイク。生駒ベンチから「マジで1点獲るぞ!」という大声が、ピッチへ響く。「県予選からたくさん応援の方にも来ていただいていて、本当に試合中もだいぶ力になりましたし、後半も応援を見て元気が出ましたね」とは横路。ゴール裏の一角を染めたオレンジの応援を味方に、攻める姿勢は貫き続ける。

 生駒にとってこの試合最大の決定機は31分。右サイドでMF本田翔陽(3年)が優しく落とし、右SB片柴蒼太(3年)が上げたクロスから、ニアに突っ込んだ途中出場のFW木之下南瑠(3年)は果敢にボレー。素晴らしい形からフィニッシュまで持ち込むも、得点までは届かない。

 ファイナルスコアは3-0。生駒の奮戦、及ばず。「正直初戦なので、どうなるかわからない状況の中で、しっかりと勝ち切れたことはプラスになると思います。次の試合は当たり前のことを当たり前にやるというベースのところと、うまくいかないことをゲームの中で修正していくということをやりつつ、今日は修正できたヤツと修正できなかったヤツがいたので、また明日修正してほしいですね」と藤島監督も語った昌平が、次のラウンドへと勝ち上がる結果となった。

「最初はみんなメチャメチャ緊張していて、カチカチだったので、今はみんなで笑えていて良かったなと思います」と笑顔で津久井が振り返った言葉は本心だろう。ほとんどの選手が高校入学後で考えれば、初めての全国大会ということもあって、とりわけ前半は昌平にとって決して満足のいく内容ではなかったはずだ。

 だが、今年のチームにはセットプレーという大きな武器がある。「ああいう形でセットプレーからも点が獲れるというのは良い状況ですね。とはいえ、今日は流れの中からゴールを奪えるシーンもあったので、そこで決め切る力が今後勝っていく上では凄く重要なポイントになってくるのかなとも思います」とは藤島監督。難しい展開を強いられながらも、複数得点を獲れたことを考えれば、上々の初戦であったことも間違いない。

 津久井はこの白星を受け、より決意を固めている。「とりあえずはあと2回はしっかり勝たないと優勝は見えてこないと思いますし、そこからは気持ちで行けば何とかなるかなと思うので、絶対優勝したいですね」。悲願の日本一へ。まずは初戦を突破した昌平の進撃は果たしてどこまで。

(取材・文 土屋雅史)●【特設】高校総体2022

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