DFの要出場停止の中で奮戦も日大藤沢は逆転負け。GK岡本主将「もっともっと強くなって選手権に挑んでいきたい」
ゲキサカ / 2022年7月24日 19時0分
[7.24 インターハイ1回戦 日大藤沢高 1-2 丸岡高 鳴門大塚]
目標は17年度の準優勝を超える日本一。だが、佐藤輝勝監督は「前回、チームは準優勝という最高成績を出しましたけれども楽なゲームはなかった」と振り返る。その言葉通り、難しい試合となったインターハイ初戦で日大藤沢高(神奈川2)は姿を消した。
前半14分、198cmのエースFW森重陽介(3年)がDFに囲まれながらもボールをキープしてスルーパス。これで抜け出したMF安場壮志朗(2年)がPKを獲得し、森重が決めて先制した。
好調な森重がボールを収めていた一方、攻撃が中央からに偏ってしまう。佐藤輝勝監督も「ずっと森重の調子が良かった分、そこからの時間が長くなった」。右FW岡西亜憐(3年)が幾度か局面を打開していたが、中から外という得意とする形をなかなか増やせなかった。
日大藤沢は抜群のスプリント力を持つ右SB植田海音(3年)が5月の関東大会で負傷して長期離脱中。また、U-17日本代表候補歴を持つCBアッパ勇輝(3年)が県予選決勝の退場によって出場停止だった。
その中で守備陣は崩れることなく試合を進めていたが、後半31分、度重なるロングスローを防ぎきれずに失点。そして前がかりになった裏を突かれる形で決勝点を奪われた。GK岡本亜鶴主将(3年)は「予選の時から植田はいなくて仲間のために戦う姿勢は間違いなくあったので。アッパを2回戦に連れて行きたいという気持ちでやっていたんですけれども、勝てなくて正直残念です」と唇を噛んだ。
佐藤監督はピッチに立った選手たちの健闘を讃えた一方、「(アッパは)欠かせないCBだったので。いるといないのでは本当に違う。岡本、アッパは外したことがなかった」。不在の選手の分も全力で戦った日大藤沢だったが、夏の日本一には手が届かなかった。
日大藤沢にとって、インターハイは17年度以来。高精度の左足を見せたCB宮崎達也(2年)や左SB尾野優日(2年)ら2年生はこの経験を来年に活かす。また3年生は選手権で日本一に再挑戦。岡本は「この試合で出た課題をしっかり改善して、もっともっと強くなって選手権に挑んでいきたい」と誓った。
(取材・文 吉田太郎)●【特設】高校総体2022
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