前夜のドローに悔しさも…相馬勇紀、運命の“日韓戦”へ「絶対に叩く心の準備はできている」
ゲキサカ / 2022年7月25日 12時14分
日本代表MF相馬勇紀(名古屋)がEAFF E-1選手権・中国戦(△0-0)から一夜明けた25日、報道陣のオンライン取材に応じた。中国戦では後半37分から左ウイングで途中出場し、持ち味のドリブル突破で次々にチャンスを創出。それでもゴールにはつながらず、「勝利に導くことができなかった悔しさが残っている」と心境を吐露した。
5-4-1で深い位置に守備ブロックを敷いてきた中国に対し、多くのチャンスをつくりながらも決め切れない時間が続いた日本。0-0のまま迎えた後半37分、相馬は「引かれてハメられた時は、ドリブルで一人はがすとチャンスが生まれると思っていたので仕掛けることを意識していた」という心構えでピッチに立った。
そうした意識は十分に表現していた。ドリブルからのクロスでCKを次々に獲得しただけでなく、深い位置までえぐっての折り返しでDF杉岡大暉(湘南)の惜しいシュートも演出。「CKのこぼれのシーンで深く切り込んだところは、以前だったら一人かわしてクロスを上げていたけど、ゴールエリアの横まで入っていくことは相手は嫌だと思うし、あそこに行くのが大切だと改めて感じた。相手の奥深くまで侵入するところをもっと増やしていきたいと思った」と手応えも語った。
それでもU-23主体の中国にスコアレスドローという結果は重くのしかかった。大きな課題となったのはウインガーがいないサイドの攻撃。試合中盤までは右サイドのFW宮市亮(横浜FM)、終盤は相馬とほとんどのチャンスは単独突破頼みで、反対サイドのMF森島司(広島)やMF満田誠(広島)を十分に活かすことはできなかった。
もっとも相馬にとって、この課題は想定内だった。大会開幕前には「チームで崩しの練習をする時間が限られているので、一人ひとりの個の部分がどれだけ活躍できるかが優勝、勝利につながる」と述べており、短い準備期間における連係の難しさを指摘。この日はウインガーの貢献についての質問が向けられたが、「自分はサッカーをしている中で左右のバランスが大事だと思っていて、両方がずっと槍みたいになっていたら機能しないと思う。たとえば左で作って相手を寄せて、斜めとかで右に展開して、最後に左とか真ん中の選手が仕留めればいい」と述べ、ウインガーとは反対サイドの貢献にも目を配っていた。
重要なのはチーム全体のバランスの中で、自身の武器をいかに発揮していくか。優勝には勝利しかない最終戦の日韓戦でもそうした心構えで挑んでいく構えだ。
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