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プレミア“独走首位”鳥栖U-18はクラセン8強敗退…圧巻ポゼッションも5バック崩せず、10番主将MF福井太智「もっと怖い選手に」

ゲキサカ / 2022年8月19日 17時29分

MF福井太智(3年)

[7.30 クラブユース選手権準々決勝 鳥栖U-18 0-1 横浜FCユース 前橋フA]

 高円宮杯プレミアリーグWESTで首位を走るサガン鳥栖U-18の夏は、全国ベスト8の成績で幕を閉じた。ボール保持率70%を上回っていそうな圧巻のポゼッションで相手を押し込み、サイドからのクロスやセットプレーで迫力ある攻勢も展開したが、5-4-1で構える横浜FCの守備陣を前にノーゴール。田中智宗監督は「相手のいい守備に“してやられた”ゲーム」と総括するしかなかった。

 5バックで守る相手をいかに崩していくか——。ボール保持に強みを持つチームにとっては永遠のテーマと言えるが、その課題はプレミアリーグWESTの首位を独走する今季の鳥栖も無縁ではなかった。

「今年はこういうゲームがすごく多い。引かれた相手、5枚で守ってくる相手にどうゴールを奪うかが難しい課題。こういう試合が増えているからこそ、自分たちでどうテクニックで剥がしていくかが課題になっている」(田中監督)

 過去のシーズンでは縦へのダイナミックな展開を持ち味としてきた時期もあった鳥栖が、今季はU-19日本代表MF福井太智(3年)をはじめ、MF坂井駿也(3年)、MF楢原慶輝(3年)とテクニックのある選手が並ぶ中、「ゴールを目指すために取っている」(田中監督)というポゼッション戦術。その脅威は広く知れ渡り、全国大会の舞台でも守備ブロックを固めてくるチームは少なくない。

 準々決勝で対戦した横浜FCユースも同様だった。4-3-3でサイドに幅を広く取りながらテクニックある選手が中央で絡む鳥栖の攻撃に対し、横浜FCは徹底的に中を通させないように封鎖。またサイドへの展開にはウイングバックやストッパーが出足良く対応し、常にインターセプトからのカウンターを狙い続けていた。また鳥栖のポゼッションを支える即時奪回に対しても、システムのギャップを突いた前進ができるようプランを持っていた。

 試合後、小野信義監督は「鳥栖さんのグループリーグの試合を見て、ボールを握られるシーンはあるだろうという中で、プランとしては引きすぎないよう、ゴール前だけの守備にならないようにしようとしていた」と入念な分析を明かし、最終ラインでチームを支えたDFヴァン・イヤーデン・ショーン(3年)も「夜のミーティングだったり、オフに全員で映像を見て分析できていた。思い通りに守備で外に逃せて、自分たちの思うようなサッカーができて勝ててよかった」と振り返っていた。

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