攻守でタフに闘った広島MF満田誠「競り合いや球際で絶対に引くなと言われていた」
ゲキサカ / 2022年8月7日 0時13分
[8.6 J1第24節 鹿島 0-2 広島 カシマ]
終盤まで0-0の接戦が続いた中、サンフレッチェ広島のMF満田誠は豊富な運動量と献身性でチームを支えた。「相手がロングボールでFWに当ててくるのは分かっていたので、競り合いや球際で絶対に引くなと試合前から言われていた。そこは本当に負けちゃいけないバトルだなと思っていたので、そこで引かずに相手と戦うことができたからこそ、こうして勝ちにつながったと思う」。そんなメンタリティーでルヴァン杯準々決勝・横浜FM戦(○3-1)から中2日の連戦をタフに戦い抜き、強敵相手の連勝劇に大きく貢献した。
相手が勢いよく攻撃に出てくれば懸命なスプリントでプレスバックし、ひとたびボールを奪えば鋭い持ち上がりで敵陣に侵入——。後半アディショナルタイムまで走り切ったルヴァン杯の横浜FMからわずか3日後、満田が敵地カシマの地で見せたパフォーマンスも素晴らしいものだった。
「相手も縦に速いサッカーで、奪った瞬間に前線の選手に当てて、選手がどんどん湧き出てくるというのはわかっていた。失った瞬間、ビルドアップの時点で、自分の後ろにボールが行ったら戻らないとやられると思っていた。そしてそれだけ攻撃に人数をかけてくれるということは、守備から攻撃に切り替わった時にチャンスになるということ」
そんな言葉どおり、やや劣勢気味の前半13分にはMFディエゴ・ピトゥカへの激しいプレッシャーでボールを奪い、そのままボールを持ち上がってFWナッシム・ベン・カリファへ惜しいパス。同17分には自陣中央でのパスカットから自らドリブルで敵陣に切れ込み、タメてからのパスでMF森島司の強烈なシュートを演出した。
もっとも、満田にとってこの2シーンは“惜しい”では満足できなかったようだ。「どちらか決め切れていればもっと楽な試合展開になっていたと思うので、そこの精度はもっとこだわっていきたい」。あくまでも自身の課題に目を向け、さらに視座を高めようとしていた。
とはいえ、そうした接戦の中で、広島ユースでも同期だったMF川村拓夢が試合を決めたことには感慨があった様子。「高校を卒業して、プロになって相当苦労していたのを知っていた。その中であそこに入ってきてあそこにいるのは持っているなと思うし、これまで頑張ってきた努力や腐らずやってきたことが報われたと思う。自分のことのようにうれしかった」。満田はユースから昇格できずに流通経済大経由で加入。川村はユースから昇格するも昨季までJ2の愛媛で3年間武者修行しており、異なる場所で下積みを乗り越えてきた旧友の成果に頬を緩めていた。
自らはJ1リーグ4試合目となった第6節・湘南戦でJ1初ゴールを記録し、ここまで5ゴールを挙げてA代表にまで上り詰めた。今季6試合目で待望の初ゴールを奪った同期にとっても、この得点が大きな励みになると信じている。「今まで苦労したぶん、この1点で自信になると思う。自分もそうだったように、1点取るだけで自信になる」。川村の飛躍にも期待を寄せた満田は「もっとすごい選手になるし、自分も負けていられない。同期で引っ張っていければ」と決意を新たにした。
(取材・文 竹内達也)★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!
●2022シーズンJリーグ特集ページ
●DAZNならJ1、J2、J3全試合をライブ配信!!
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
狙い通りの試合運びでなくとも「勝つことが大事」…勝負強さ発揮の広島ユース、京都U-18に競り勝ち白星発進!!
ゲキサカ / 2024年7月23日 11時37分
-
広島が4発快勝で2連勝! 鳥栖は一時同点とするも勝ち点掴めず
ゲキサカ / 2024年7月21日 21時2分
-
【サンフレッチェ広島・満田誠】仲間との誓いが原動力 チームの勝利のためにゴールを狙う!
広島テレビ ニュース / 2024年7月3日 13時21分
-
9連戦中に川村・野津田が移籍…ボランチ経験も重ねた広島23歳MF東俊希「次は僕が背負っていかないといけないという責任感が生まれた1か月だった」
ゲキサカ / 2024年6月30日 13時42分
-
川崎Fはマルシーニョ弾守り切れずドロー…WB起用の広島MF満田誠が復活の同点ゴール!!
ゲキサカ / 2024年6月29日 21時0分
ランキング
-
1アーチェリー野田紗月、初の五輪で12位発進…「これが五輪か!」と驚くカメラの列にも冷静
読売新聞 / 2024年7月25日 22時40分
-
2フランス、テロ計画巡り男拘束 五輪と関連不明、ベルギーでも
共同通信 / 2024年7月25日 23時2分
-
3スペインが「日本に完璧なリベンジ」 女子W杯の雪辱を母国評価「亡霊に打ち勝った」
FOOTBALL ZONE / 2024年7月26日 7時10分
-
4LAの昼空を割く“高弾道” 米実況も騒然…大谷翔平の“驚愕弾”は「いつ落ちるんだ」
Full-Count / 2024年7月26日 8時7分
-
5大谷翔平4試合ぶりの一発、日米通算250号…貴重な追加点で勝利に貢献
読売新聞 / 2024年7月26日 7時55分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)