インハイは出場停止の初戦で敗退。日大藤沢の注目CBアッパ勇輝は選手権で「絶対に日本一取れるように」
ゲキサカ / 2022年8月9日 23時51分
[8.9 和倉ユース準決勝 東山高 0-1 日大藤沢高 城山陸]
「仲間を信じてピッチ外でできることを精一杯やっていたんですけれども、最終的に自分は(インターハイで)何もできずに終わってしまったので、その悔しい気持ちを絶対に選手権に繋げて、絶対に日本一取れるようにと思っています」
日大藤沢高(神奈川)は、CBアッパ勇輝(3年=SCH FC)が和倉ユース大会準決勝で抜群のパフォーマンス。U-17日本代表候補歴を持つ注目株は、神奈川県予選決勝の退場によって、インターハイ初戦は出場停止、ピッチに立つことができないまま終わっている。アッパを欠いたチームはインターハイ初戦で逆転負け。その雪辱を誓うDFがこの日、CB、挑戦中の右SBで好守を連発した。
アッパの強みは際の局面での強さ。相手がシュート体勢に入った瞬間に突如現れ、足を投げ出してシュートをブロックする。「シュートブロックの部分は自分の得意とする部分で、代表でも通用する部分があったので、そこは絶対に負けないという気持ちで自信を持ってやっています」という武器をこの試合も発揮。1-0勝利の立て役者になった。
東山高戦は前半にCB、後半は右SBとしてプレー。空中戦の強さも特長とするアッパだが、身長178cmで特別な高さがある訳では無い。将来を見据え、今大会から右SBとしての挑戦をスタートしている。当初は慣れなかったという。だが、「守備は元々得意だったので対応はいつも通りにやって、攻撃も少しずつ味方との連係できるようになってきた」と手応えを口にする。
将来への可能性を広げてもらっているアッパは自身の成長と、チームへの恩返しを誓う。インターハイ予選は準決勝の勝利で全国大会への出場権を獲得。決勝ももちろん重要な戦いだったが、全国大会を見据えてプレーしなければならなかった。「リスクとか、一瞬の集中力とか、一瞬の判断とかは自分の課題なのでそういうところをもっと見つめ直していきたい」。4年後のプロ入りを狙う注目株は悔しい経験も力に成長を続けるだけ。まずは青森山田高との決勝を制し、和倉ユース大会を笑顔で終える。
(取材・文 吉田太郎)
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