「ここでチャンス逃せない」。和倉ユースで先発抜擢の2年生MF小柴海生、日大藤沢の優勝に貢献
ゲキサカ / 2022年8月10日 22時22分
[8.10 和倉ユース決勝 青森山田高 0-0(PK0-1)日大藤沢高 城山陸]
セカンドチームでの先発を続けてきたMFが、与えられたチャンスで奮闘。日大藤沢高(神奈川)の和倉ユース大会制覇に貢献した。
MF小柴海生(2年=横浜FC鶴見Jrユース)は和倉ユース大会初戦で交代出場すると、第2戦の四日市中央工高戦でAチーム初先発。同じ2年生の10番MF安場壮志朗らが欠場した大会でトップ下のポジションを任され、躍動した。
「今回の和倉ユースが初めてスタメンで出させてもらって、それまでは1個下のK2(神奈川県2部リーグ)でスタメンで頑張っていたんですけれども、出させてもらって結果を出せたので良かったです。自分は圧倒的なスピードとか凄い足元があるとかじゃないので、球際とか、立ち位置とか、身体の向きとか細かいところにこだわってやったつもりです」と振り返る。
準決勝ではCKで決勝点をアシスト。パワーを持ってゴール方向へ潜り込むなど印象的な動きを見せていた。青森山田高(青森)との決勝でも前半10分に右足シュートを狙い、後半にも左中間からコースを突いた右足シュート。得点に絡むことこそできなかったが、球際の攻防で身体を張るなどチームのために戦い抜いた。
インターハイはメンバー外。その中で訪れたチャンスをモノにしようと必死だった。「ここでチャンス逃せないな、と覚悟を持って来ました」。Aチームの先輩たちのサポートには「仲良くやってくれました」と感謝。状態の良い選手を積極起用する佐藤輝勝監督も評価するような準備、プレーをした小柴は先発定着、そしてさらなる貢献を誓う。
「自分の個性を伸ばしつつ、チームのために貢献したいと思います。ボールを失わずにチームに貢献できる選手になりたい」。10番を「目標ですね」と野心も口にしたMFは、新たな覚悟を持って競争を勝ち抜く。
(取材・文 吉田太郎)
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