「必ずチャンスは巡ってくる」。やるべきことを表現し続け、青森山田の先発に戻ってきたCB三橋春希
ゲキサカ / 2022年8月11日 1時32分
[8.10 和倉ユース決勝 青森山田高 0-0(PK0-1)日大藤沢高 城山陸]
先発復帰したCBが、青森山田高に声、エネルギーを加えている。DF三橋春希(3年=青森山田中)は「一番自分がやるべきことは声」という役割を発揮。感情を全面に表現しながら、ゴールを守り、セットプレーからシュートを打ち込んだ。
和倉ユース大会決勝は0-0からのPK戦で敗戦。三橋は自身よりも20cm大柄な日大藤沢高FW森重陽介(3年)との競り合いで渡り合い、ゴール前へのクロスに身体を投げ出してブロックした。決定打をほぼ打たせずに無失点。だが、自分たちもセットプレーのチャンスを活かせなかった。
三橋は「絶対に優勝しようと言っていたので、決定機をあまり作られなかったのは良かったんですけれども、セットプレーだったり自分が外して点数入らないとかあったので。プレミア始まるまでに改善していければもっと勝っていけると思うので、練習からやっていきたいです」。9月のプレミアリーグ再開へ向けて突き詰める考えだ。
三橋は和倉ユース大会でアピールし、決勝トーナメントで先発出場を続けた。今季、プレミアリーグ開幕戦からDFリーダーの役割を担ってきたが、5月の桐生一高戦で退場。その後は交代出場が続いていた。
それでも、「必ずチャンスは巡ってくると信じてやっていた」と交代出場でも、ピッチの外でも自分のやるべきことを継続。「今までできなかったことをスタメン戻ってきて、そこで出して、チームに貢献しようとずっと考えていた」という三橋は今大会、強豪チームとの対戦が続く中、声に加えて、鋭いタックルを決めたり、的確なカバーリングを見せるなどチームの決勝進出に貢献した。
「優勝はできなかったんですけれども、ちょっとずつできてきているのかなという実感はあります」と三橋。やってやろう、という強い思いをぶつけるDFが、先発復帰したことで満足することはない。細部にこだわり、より信頼される存在になること。勝ち続けるため、以前の三橋以上のプレーで、声で、青森山田を支える。
(取材・文 吉田太郎)
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