FW福田師王の3発など圧巻の「7-0」。決まりごと徹底の神村学園が個の力も見せつけて静岡学園に大勝
ゲキサカ / 2022年8月14日 11時51分
一方の神村学園は、36分にも大迫の左足キックから、切り替え速い動きを連発していた西丸が右ハイサイドでキープ。そして、MF高橋修斗(2年)、笠置が粘り、最後は左へこぼれたボールを積が右足で決めて4-0で折り返した。
静岡学園の川口修監督は「ハーフタイムに伝えたのはそこだけ。出足が一歩遅いから」。戦う姿勢を厳しく指摘された静岡学園は後半、明らかに攻撃のテンポが上がり、ゴールへ向かう姿勢が強くなった。開始直後にU-18日本代表候補MF寺裏剣(3年)の仕掛けからFW神田奏真(2年)が右足シュート。ドリブルで魅せる高橋を中心に仕掛ける回数、シュート数を増やした。
迫力と意地も感じられた静岡学園の反撃。だが、神村学園は止まらない。後半9分、右サイドでの素早いリスタートから高橋が得意の左足でクロス。これを西丸が頭で決めると、12分にも大迫からのパスを受けた福田が相手のU-18日本代表候補CB行徳瑛主将(3年)から激しいチェックを受けながらも倒れずに前を向き、右足シュートを叩き込む。
怪物ストライカーは、復調を印象付けるハットトリックを達成して笑顔も。この日はU-16日本代表FW名和田我空(1年)ら年代別日本代表候補3選手を国体予選の活動で欠いた神村学園だが、有村監督は「やることがウチだけがちょっと上手くいった感じでしたね。プリンスの後期の開幕へ向けてと選手権へ向けてのところをやって、夏も底のところもあったし、そういった意味では良い戦いができた」。27分にも右サイドでパスを繋ぎ、高橋が逆サイドへ展開。積がコントロールから右足で決めて7-0とした。
終盤は静岡学園のテクニックの前に攻め込まれるシーンも増えていたが、GK広川豪琉(3年)、CB大川翔(3年)、CB中江小次郎(3年)、左SB下川温大(2年)や交代出場組もやるべきことを貫徹。相手に得点を許さなかった。
日本一を期待されたインターハイは練習不足もあって身体が動かず、勢いもなかった。その後の遠征も内容・結果が出せず、「チームとしてどうすればよいか分からない状態だった」と大迫は明かす。
その状態は今大会直前まで続いていたようだが、有村監督の提案でスタートした奪い返しとスプリントがトンネルから抜け出すきっかけに。各選手が実直に続けた静岡学園戦で大迫も「一番ビックリしています。静学さんの状態もそんなに悪くなかったと思う。勝ちたいという気持ちとかこのゲームに向上心を持ってやれたので快勝できたと思います」という白星を収めた。
コンディション不良があったとは言え、インターハイは不甲斐ない結果。その悔しさも注目の一戦でぶつけて会心のゲームを演じた。この1試合だけでなく、内容・結果の伴った試合を続けること。大迫は「まだ1試合目なので2試合、3試合。これが選手権だったら5試合続けていかないといけない。それを続けられるように意識してやっていきたい」。本人たちも驚く快勝を良い意味での自信に。多くの観衆や関係者が見守る大会で、チームのために走り、繋ぎ、個の特長を出し合って3連勝する。
(取材・文 吉田太郎)
-
- 1
- 2
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
注目FW名和田我空が開幕2発! 神村学園、8-0ゴールショーでインハイ初戦突破
ゲキサカ / 2024年7月27日 13時24分
-
神栖ワールドユースフットボール準決勝でインハイ出場校対決。耐えた帝京が2年生FWの一発で追いつき、尚志にPK戦勝利
ゲキサカ / 2024年7月15日 22時43分
-
今と向き合うことで見据えるのは「今じゃない」これからへの進化と成長。名古屋U-18は神村学園との打ち合いを4-2で制す!
ゲキサカ / 2024年7月14日 18時5分
-
「まず守備から」の尚志が市立船橋を4-1撃破。“好循環”の連勝で地元開催のインハイへ弾み
ゲキサカ / 2024年7月6日 22時59分
-
怒涛の立ち上がりで静学を飲み込み、8-1。プレミアWEST首位の大津が7連勝
ゲキサカ / 2024年7月1日 21時44分
ランキング
-
1東京五輪での不正を否定「ドローン映像は見ていない」 スパイ行為で揺れるカナダ元GK「勘違いしないで」
THE ANSWER / 2024年7月26日 22時35分
-
2柔道・永山竜樹が敗戦判定に憮然 握手拒否で畳を降りず、3分後に礼「『待て』って聞こえた」 ブーイングで会場騒然
THE ANSWER / 2024年7月27日 19時51分
-
3バレー日本戦で珍事 コート上の五輪マークが次々剥がれ…五輪→四輪→2.5輪「面白すぎる」ネット騒然
THE ANSWER / 2024年7月27日 18時8分
-
4男子バレー日本は黒星発進 フルセット激闘で格下ドイツに苦杯、52年ぶりメダルへ厳しい船出
THE ANSWER / 2024年7月27日 18時23分
-
5パリ五輪金メダル第1号は中国ペア 射撃混合エアライフル
スポニチアネックス / 2024年7月27日 18時30分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください