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「感謝と恩返し」の夏。決勝で気持ちと実力表現の東山が初芝橋本下し、青森ユースフェス初代王者に

ゲキサカ / 2022年8月19日 19時2分

 対する初芝橋本は7分、15分と尾崎の素晴らしいカバーリングでピンチを逃れ、8分には吉田の左クロスのこぼれに朝野が反応。その後先制点を許してしまったが、今大会で見せている、粘り強い守備から突破力に秀でた朝野、東野らアタッカー陣の攻撃力を活かした戦いでチャンス。20分には右サイドを突破した朝野のラストパスが眞下へ届き、28分には西本の左ロングスローから最後は吉村が右足シュートをゴールへ流し込む。これは直前のファウルでノーゴールの判定。だが、強敵に十分食らいついていた。

 東山は今大会、C大阪内定MF阪田澪哉(3年)と注目左SB仲里勇真(3年)が不在。それでもチャンスを得た選手たちを含め、各選手が決勝戦で躍動した。後半4分には、清水が北村とのワンツーで抜け出し、左足でGKの股間を抜くゴール。初芝橋本は東野と直に代えて、FW大薗一柊(2年)とMF池田真優(2年)を投入する。だが、東山は11分、自ら上げたクロスのこぼれに反応した石井が左足シュートをゴール左へ突き刺し、3-0とした。

 初芝橋本はFW石田翔也(2年)投入直後の15分、左サイドで献身的な動きを続けていた吉田がDFとの1対1から左足クロスを上げ切る。これを大薗がダイビングヘッドで決め、1点を返した。さらに19分、左CKに西本と朝野が飛び込み、ボールは右ポストをヒット。いずれも空中戦守備で強さを見せる松永、石丸中心に最後までよく戦っていた。

 東山はFW中野翔真(3年)、MF古川清一朗(1年)、FW上田幸輝(3年)、DF佐々谷敏仁(1年)を相次いで投入。新谷と佐藤が中心となって後方を支え、2点目を許さなかった。また、真田と松橋が前への姿勢を持って攻撃をコントロール。最後までゴールを目指し続けて3-1で勝利した。

 強豪16チームによる大会の頂点に立った東山の新谷は、「優勝というのはデカい。自分たちの課題は分かっているので向き合って、あと4か月間やっていくことで日本一は見えてくるので、必ず獲ります。日本一を」。感謝と恩返しの青森遠征。和倉ユース大会、青森ユースフェスティバルと強豪集った大会で強さを示した東山が、この経験も糧に成長を続けて選手権で日本一を勝ち取る。

(取材・文 吉田太郎)

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