ACL敗退で自らに突きつけた“責任”…横浜FM喜田拓也「何度打ちのめされてもチームや仲間のためになりたい」
ゲキサカ / 2022年8月19日 5時0分
横浜FMは前回リーグ優勝した2019年にも、8月にJ1リーグ戦3連敗を経験。そこからの11試合を10勝1分という脅威の戦績で勝ち抜き、頂点に立ったという成功体験を持つ。しかし、いまの現状を受けて喜田がフォーカスするのは、チームが「やるべきこと」。これまで結果にかかわらず、勝利した後にも続けてきた取り組みだという。
「結果が出なければ公式戦何連敗とか、チームスタイルがどうだとか、サッカーの内容がどうだという声が上がるのはいまに始まったことではない。メディアの皆さんの声をリスペクトしていないわけではないけど、そういう声に惑わされず、ちゃんとやるべきことを整理してやるというのをいい時も悪い時もやってきた」
「もちろん苦しいし、悔しいし、それは間違いないけど、やるべきことから逃げないで、マリノスだからできること、マリノスにしかできないことをやっていきたいという思いはどんな結果だろうとある。ここから立ち上がることも、その一つだろうと思う。もちろんサッカーの中身もここから学んで、次の勝利につなげていくのは外せないことだと思うし、この悔しさをどういう形でつなげていくかは自分たちにかかっている」
そうして決意を示した喜田はやはり「そこも含めて自分がちゃんとチームや仲間を救える男にならないといけない。まだまだ足りないんだぞというところを自分の肝に銘じて、責任を果たさないといけない」と自らに課題を突きつけた。
J1リーグ戦は残り10試合。現状のスケジュールでは約半月の中断期間を挟み、9月3日から再開されることになる。喜田はFW宮市亮の長期離脱が発表された直後に迎えた7月30日の鹿島戦(○2-0)後、「最後一番上に自分たちが連れて行って、必ず彼にシャーレを渡すという僕らの使命ができた」と宣言。その決意に応えた横浜FMサポーターも次戦にあたる今月7日の川崎F戦(●1-2)でシャーレを模したコレオグラフィーを準備するなど、クラブ全体にタイトル奪還への気運が高まる中、運命のラストスパートが始まろうとしている。
「あそこで言ったことに関しては、あえて自分の中で口にした。そこへの強い決意、覚悟は揺るがない。シーズンが始まった当初からそうやってきたし、(宮市の負傷という)ああいうタイミングもあった。ただ先を見過ぎているかというとそうではないし、自分たちの姿勢はそうではない」
“シャーレ”への言及についてそう説明した喜田は「そこに辿り着くためには目の前の試合、目の前の練習で出し切って、積み重ねていくことでしか掴み取れないのはわかっている。いまはこういう時期を過ごしているけど、ここから何を得られるかは自分たちの姿勢次第。ただの負けにするつもりはないし、この悔しさに押しつぶされずに、自分が責任を果たさないといけない」と断言。「最初にも言ったけど、チームメートに、チームスタッフに、ファン・サポーターに、もうあんな思いをさせないということで、強い気持ちで立ち向かっていかないといけない。逃げないでしっかり立ち向かってしっかり前に進んでいきたい」とあらためて決意を語り、取材エリアを後にした。
(取材・文 竹内達也)●ACL2022特設ページ
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