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中2日のACL3連戦で驚異の300分フル稼働も…浦和MF岩尾憲「今日は納得いくプレーが全くできなかった」

ゲキサカ / 2022年8月26日 5時45分

浦和レッズMF岩尾憲

[8.25 ACL準決勝 浦和 2-2(PK3-1) 全北現代 埼玉]

 中2日の3連戦となったAFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝トーナメントで、浦和レッズMF岩尾憲が驚異の3試合連続フル出場を果たした。それでも120分間を走り抜いた準決勝・全北現代戦の試合後、34歳の口から語られたのは「僕自身は納得できていないし、より勝つために効果的なプレーがもっとできなかったか」という反省の弁だった。

「今日に関しては自分の納得いくプレーが全くできなかったので、チームを救ってくれたみんなと途中から入ってきてチームにエネルギーを与えてくれた選手に感謝したい。次にまたプレーする機会があれば、しっかり自分のパフォーマンスをチームが勝つというところにリンクさせてできるように自分自身をもう一度見つめ直したい」

 ラウンド16のジョホール・ダルル・タクジム戦と準々決勝のパトゥム・ユナイテッド戦で90分、そして準決勝の全北現代戦は120分。岩尾はたった7日間で3試合、合計300分とアディショナルタイムにわたってピッチに立ち続けた。全北戦ではサブメンバー選手が結果を出したが、5枚の交代カードを前線に活用できたのは、イエローカードを出されながらピッチに立ち続けた岩尾への信頼があったからこそ。それでもなお、自らのパフォーマンスには納得がいかなかったようだ。

「ピッチに立っている以上はパフォーマンスを維持し続けないといけない。そこを任されていると思っているので、そういう意味では今日は不十分だったなと自覚している」

 相手がパワフルな攻勢を仕掛けてくる中、デュエルの面で後れを取る場面はそれほどなかったように思われたが、「そこで上回れたかというと上回れていない」ときっぱり。「そこに関しては自分の力不足もあるし、向き不向きもあるけど、そういったところに言い訳せず、より強くなっていきたいとあらためて感じさせられた」。キッカーを任されているセットプレーでも「いいボールを上げられなかったと自覚している。自分自身まだまだ」と述べ、取材エリアでは終始自らに厳しい言葉を突きつけていた。

 試合後にはサポーターから「アジアの制覇は通過点 本気で世界を獲りに行こう」と記された横断幕が掲げられた。ACL開幕当初から使用されていたものだといい、あえて視座を高く向けるためのメッセージであろうが、岩尾は本気でこの言葉に向き合おうとしていた。

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