J内定アタッカー新潟医療福祉大MFオナイウ情滋、大臣杯敗退に「100点中40点」仙台デビューも振り返る
ゲキサカ / 2022年8月26日 17時9分
[8.25 総理大臣杯3回戦 新潟医療福祉大1-2びわこ成蹊スポーツ大]
新潟医療福祉大が誇る右サイドのアタッカー、ベガルタ仙台内定のMFオナイウ情滋(4年=正智深谷高)は敗戦に悔しさをにじませる。「100点中40点」と今大会での自身の出来を評した。
J内定コンビのオナイウとFW小森飛絢(3年=富山一高/千葉内定)を中心に、医福大は今大会で快進撃。初戦の関西福祉大戦で5-1と攻撃力を爆発させると、2回戦の中京大戦も3-0と快勝を収めた。オナイウの右サイド突破と、前線から中盤にかけてボールに関与する小森の動きは相手の脅威に。その一方で、ほかの選手たちのマークに隙が生まれていく。
3回戦ではオナイウが右サイドで“囮”となることで、左サイドのDF坂岸寛大(3年=横浜創英高)とDF沼田皇海(4年=尚志高)が好連係。前半27分には左サイドから敵陣に入り込み、坂岸のシュートで先制点を奪った。
しかし、先制から6分後に追いつかれると、流れはびわこ成蹊スポーツ大へ。「1-1なのに、0-1くらいの雰囲気が流れていた。自分も焦り始めた部分があった。そういうところでプレーが雑になったり、無駄なプレーが出てきたので、そういうところを反省しなければいけない」(オナイウ)。1-1で前半を折り返し、後半開始早々の失点で逆転を許した。試合はそのまま終了。4強入りを前に、大会を去った。
北信越では強さを見せる医福大は、全国大会でも徐々に頭角を現し、今大会ベスト8進出までこぎつけた。「自分たちはいい先輩に恵まれていた。先輩たちが全国の舞台で戦い方をしっかり見せてくれて、自分たちがそこから吸収して、実際に体験してやってこれた。そういう意味では経験値もしっかり積んでこれたというのはある」。しかし、全国での戦いで浮き彫りになった判断の甘さ。「一つひとつが甘くなると、全国の舞台ではやられてしまう。それが身に染みてわかった」と振り返った。
プロ内定アタッカーとして警戒されながらも、1回戦、2回戦ではゴールとアシストで結果を残した。それでもまだ「雑なところが多い」と戒める。来季からはプロの舞台へ。「そういうことを考えると、この舞台でもっとしっかり一つひとつ無駄なくやっていくことが、プロになってからプレーの機会を掴み取るために必要になる。仕掛けることは大前提で、その中で丁寧にやることは丁寧に。チームに貢献しながらも自分の良さを出していくことが大切」。今大会の自身の出来を「100点40点」と厳しく採点した。
すでに特別指定選手としてJデビュー済み。7月23日のJ2第28節・V・ファーレン長崎戦で途中出場し、改めて仙台の一員となった。「アディショナルタイムも含めて10分くらいの出場時間でも、仙台のサポーターの熱さを感じられた。声出しの応援がなくてもあれだけの熱量が伝わってくるのはすごい。これからプレーしていくのが楽しみでもあるし、愛着が湧いてきている」。プロ入りを前にやり残したことは全国での躍進だ。冬のインカレに向けて「気を抜かないようにみんなでしっかりやって、また戻ってこれたら」と気合いを入れ直した。
(取材・文 石川祐介)●第46回総理大臣杯特集
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