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快進撃の大阪学院大が大臣杯初優勝に王手! 死闘の末にGK梅田が駒大封印…實好監督「PK戦は負ける気しなかった」

ゲキサカ / 2022年8月29日 7時56分

 しかし大院大は喜びもつかの間、駒大がすかさず反撃。先制から2分後、敵陣内にボールが入ると、ウォーがPAライン上からシュート。PA中央の高橋が好反応でワンタッチしたボールは軌道が変わり、そのままゴールへ。試合は再び1-1と振り出しに戻った。

 90分間で決着はつかず延長戦へ。そしてスコアは1-1のまま、勝敗はPK戦に委ねられた。

 両者1人目のキッカーは成功。しかし後攻・大院大2人目のMF四宮悠成(2年=徳島ユース)はシュートをゴール枠外に外してしまう。だが、今大会ブレイクの大院大GK梅田が四宮の失敗を打ち消すべく、駒大の3人目、4人目のキックをセーブ。大院大は箱崎が自ら立候補した5人目のキックを成功させて終了。4-3で初の決勝進出を果たした。

 大院大の實好礼忠監督は、PK戦の劇的な形以上に「しっかりみんながプレーできている」と延長戦を戦い抜いた選手たちをねぎらう。PK戦では今大会PKストップを連発している守護神・梅田を信頼。「負ける気はしなかったですね」と胸を張った。

 ガンバ大阪でプレーしたJリーガーであり、京都サンガF.C.や愛媛FCでも指揮官を務めた實好監督がまとめる大所帯のチーム。だが、大院大は試合前から、失点直後、延長からPKにかけて、終始にぎやかで結束の強さを見せつけた。「200人を超える選手がいる中でも、いつもチームワークを持ってひとつにというところを掲げている。みんな色んな行動をしている中で勝つことを意識して、わちゃわちゃしていますけど、わちゃわちゃでやっていきたいと思います」。初の全国制覇まで残り一勝となった。

(取材・文 石川祐介)●第46回総理大臣杯特集

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