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[MOM3987]大阪桐蔭DF神ガブリエル(3年)_空中戦で相手を凌駕。足攣らせても仲間のために跳躍し、無失点

ゲキサカ / 2022年8月30日 20時0分

大阪桐蔭高CB神ガブリエル(左)は空中戦で強さを見せ続け、無失点に貢献

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[8.27 高円宮杯プリンスリーグ関西1部第10節 京都橘高 0-0 大阪桐蔭高 京都サンガF.C.東城陽G]

 チームのために、という思いが伝わってくるようなプレーだった。大阪桐蔭高の180cmCB神ガブリエル(3年=プログレッソ十勝出身)は、「ジャンプのタイミングと落下点は意識しています。高校3年生くらいからみんなにも(強いと)言ってもらえるようになりました」というヘッドで対戦相手を凌駕。相手の抜け出しにも体を張って対応するなど決定打を打たせない。

 だが、0-0の後半半ばに足を攣らせてしまう。チームメートに処置してもらったが、足を引きずりながら動くような状況。それでも、本人は弱気な姿勢を全く見せずにピッチに立ち続け、攣らせた後も空中戦で3本、4本と競り勝っていた。

「他の10人のみんなが頑張ってくれていたので、『自分も頑張らないといけない』と思って頑張りました」と神。元々気持ちを全面に出すようなプレーヤーではなかったという。だが、「去年の先輩の姿とか見させてもらっていたら、CBで、根性あるようなキャプテン、小林柾輝さん(現桐蔭横浜大)がいて、そういう人と係わっている時に(CBは)気合だとか言ってもらっていた」。周囲にも伝わるような気迫で大阪桐蔭を引っ張っていた先輩CBから学んだ神はこの日、足をバンバンと叩きながら気持ちを奮い立たせ、後半37分に交代するまで戦い抜いた。

 永野悦次郎監督も「きょうは、ガブじゃないですかね」というパフォーマンス。ただし、本人は「きょう無失点だったのは自分だけじゃなくて、みんなが身体を張ったり、ハードワークしてくれたので。自分が良いプレーというよりはみんなが良いプレーだったので無失点だった」と仲間たちに感謝する。

 そして、「チームのみんなのために身体を張ることはできたんですけれども、丁寧さや判断力に欠ける部分があったので、そこを改善していきたいなと思いました」と反省。ヘディングについても「1回負けてしまったので全部勝ちたい」と満足感を見せず、味方に頭でしっかりと繋ぐこと、より飛距離を出すことを誓っていた。

 神は中学時代、主にFW。現在も状況に応じて前線でプレーすることがある。FWでは、味方選手が分かりやすいな動き出しを意識。起点になること、クロスから自分が決めることを目指している。それでも、希望するのはCBのポジション。今後は強豪大学へ進学して成長を重ね、プロ入りを勝ち取る意気込みだ。

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