福岡同点弾も“紳士協定違反”…直後に長谷部監督が名古屋に勝ち越し点献上を指示

福岡の長谷部監督

[9.3 J1第28節 福岡-名古屋 ベススタ]

　同点としたアビスパ福岡が、直後に名古屋グランパスに勝ち越し点を故意に決めさせる珍しい場面があった。

　前半2分に名古屋がDF森下龍矢の得点で先制した試合だったが、同21分に福岡はMFルキアンのクロスからMFジョルディ・クルークスが決めて同点とする。

　しかしこの場面の直前、福岡はDF前嶋洋太がスローインで名古屋にボールを返そうとしていた。接触プレーがあったことで、名古屋がプレーを切っていたからだった。

　だがこれをルキアンがカットし、クロスを入れてしまう。名古屋の選手も慌てて対応したが、クルークスに決めきられてしまった。

　これには当然、名古屋の選手やベンチが総出となって猛抗議。ルール上はクルークスのゴールとなるものの、サッカー界の“紳士協定”において、いかがなものかというわけだ。

　そこで名古屋の長谷川健太監督と話し合った福岡の長谷部茂利監督は、名古屋に無条件で1点を与えることを指示。再開されると同時にFW永井謙佑がゴールに持ち込んで、再び名古屋がリードを奪った。

　なお、名古屋が先制点を決めた場面でも直前にGK永石拓海が接触プレーでゴール前に不在となっていたが、こちらは味方選手との接触だった。ただ永石は前半6分で途中交代となっている。★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!
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