[MOM3991]三菱養和SCユースGK町田佳祐(3年)_敵将も称賛する守護神は人間性抜群の「ポジティブワードメイカー」
ゲキサカ / 2022年9月4日 21時20分
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[9.3 高円宮杯プリンスリーグ関東第10節 帝京 1-1 三菱養和SCユース 帝京北千住G]
とにかく、声が出る。ピッチに響き渡っていくのは、アグレッシブでポジティブな言葉。チームを最後方から鼓舞するその姿は、守護神と呼ばれるにふさわしい存在感を放ち続けている。
「今日の前半にもありましたけど、緩いプレーがあった時に厳しく言わないと自分が甘えてしまうのかなと。人に言うということは自分にも責任が付いてきますし、人に強く言うからには一番自分がしっかりやっていないといけないので、練習前もグラウンドに誰よりも早く来たりして、みんなから信頼されるようなことをやりたいなと。結局最後は人間性だと思っているので、そこは意識していますし、ポジティブな声掛けが多いのはみんなが頑張っているからで、その中でちょっと緩い選手にも声を掛けて、チームを引き締めるようなことが一番大事かなと思っています」。
サッカー大好き集団として知られる三菱養和SCユース(東京)を、圧倒的なリーダーシップで束ねるキャプテン。GK町田佳祐(3年=三菱養和SC調布ジュニアユース出身)がチームに通す太くて強い1本の芯は、何があっても決して揺るがない。
難敵の帝京高(東京)と対峙した一戦でも、三菱養和SCユースのゴールマウスにはいつもと変わらない町田が立っていた。1つ1つのプレーに的確な指示を飛ばしたかと思えば、集中を切らさないように個々へ向けるポジティブな声掛けも、もちろん絶やさない。
「僕たちのチームは守備が生命線なので、失点もリーグで2番目ぐらいに少なくて、庄さん(庄内文博監督)からも『先制点を決められても、連続失点さえしなければチャンスは来る』と言われていましたし、守備の時間は長かったですけど、慣れっこと言えば慣れっこなので、どこかでチャンスは作れると考えて、みんなでプレーしていました」。ある程度の劣勢は織り込み済み。その上で勝利を手繰り寄せるための“公式”を、綿密に組み立てていく。
前半28分に三菱養和SCユースが先制したものの、「ゴールシーンは夏からやってきたことが良い雰囲気で出せたんですけど、後半の立ち上がりの失点がとにかくもったいなかったなって」と町田も振り返ったように、後半2分に綺麗なアタックを浴びて失点。以降は押し込まれる展開が続いたが、守護神の大きな声が選手たちに注がれる。「まだまだ走るぞ!体力は“気持ち”だぞ!行ける!行ける!」。
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