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名門・市船の1年生、ギマラエス兄弟がU-16フィリピン代表選出!アジアで活躍し、日本の高校生に新たな可能性を

ゲキサカ / 2022年9月10日 22時35分

市立船橋高のDFギマラエス・ガブリエル・ロドリゲス(左)とGKギマラエス・ニコラス・ロドリゲスがU-16フィリピン代表に選出

 U-16日本代表の前に名門・市船の才能が立ちはだかる――。AFC U17アジアカップバーレーン2023予選(10月1日~9日、ヨルダン)に出場するU-16フィリピン代表に市立船橋高(千葉)の180cmDFギマラエス・ガブリエル・ロドリゲス(JSC CHIBA出身)と183cmGKギマラエス・ニコラス・ロドリゲス(Wings出身)が初選出された。2人は代表活動のため離日。日本、ヨルダン、シリア、トルクメニスタンと戦うU17アジアカップ予選への準備をスタートしている。

 ブラジル人の父とフィリピン人の母を持つギマラエス兄弟は、日本で育ってきた双子の兄弟。選手権優勝5回、インターハイ優勝9回を誇る名門・市立船橋でプレーする2人にU-16フィリピン代表は関心を寄せ、メンバーリストに加えたという。

 練習帰りに市立船橋の波多秀吾監督から代表入りの電話連絡を受けたという2人。兄のガブリエルは、「自分は海外に挑戦してみたかったので凄く嬉しかったし、もっと努力して上手くなりたいという気持ちになりました」と振り返り、弟のニコラスは「最初は思ってもいなかったことなので、ビックリしましたし、逆に世界に出られる大きなチャンスだと感じました」と喜んだ。

 日本サッカー協会からフィリピンへ派遣され、ユース育成ダイレクターを務める平田礼次氏が、3日の「関東Rookie League」Aリーグ最終節(対帝京高)を視察。その前で先発GKニコラスはファインセーブを連発し、後方からの声でチームを鼓舞し続けた。ニコラスは当時中学生だった昨年、日本の「タウンクラブ・中体連キャンプ」メンバーに招集されている“年代別日本代表予備軍”だ。この日は得意のシュートセーブをはじめその実力を遺憾なく発揮し、交代出場で前線に入ったガブリエルもフィジカル能力の高さと特長のハードワークを披露。身体の強さを活かしてボールを収め、空中戦で競り勝って見せた。

 名門・市立船橋でまだAチームに加わっていないものの、プレーヤー、人間としても着実に成長を続ける2人は、フィリピンの戦力になるだけの実力、また“飛び級”の話題も出るほどの実力を証明。ガブリエルは弟について、「凄く自分に自信があって、リーダーシップがあって、チームを助けてくれる、引っ張ってくれるリーダー的な存在。凄くチャレンジ精神がある選手です」と紹介し、ニコラスは兄について、「ハードワークしてくれる選手で、怪我とかもあるんですけれども、それを毎回乗り越えるたびに強くなっている選手ですし、謙虚でいる選手。優しさと厳しさを使い分けられる選手です」と讃える。彼らはチームの団結力などを学んだ1年生の90分間リーグ戦、「関東Rookie League」から世界へ挑む。

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