鹿島が昌平高DF津久井佳祐主将の新加入内定を発表!抜群のサッカーセンス、可能性持つCBは何より「勝ちへの執念を見て欲しい」
ゲキサカ / 2022年9月20日 10時15分
鹿島アントラーズは20日、2023年シーズンからの新加入選手として、昌平高(埼玉)DF津久井佳祐(3年)が内定したことを発表した。津久井は今夏のインターハイで3位に入った強豪校・昌平の主将で、U-17日本高校選抜にも選出されている実力派CB。インターハイで右足首脱臼の大怪我を負い、復帰を目指す中での内定に「本当に嬉しいです。怪我しているのに取ってくれるのがまずありがたいですし、取ってくれたのも凄いクラブなのでビックリしましたね」と喜んだ。
鹿島の印象について津久井は、「勝ちにこだわるというか、球際一つにしても、その一つに熱意を持って行くというか、他のクラブと熱量が違う」と説明。また、鹿島のサポーターへ向けて「ビルドアップの安定性とか1対1の対応とか、頭使ったところとか見て欲しいですけれども、一番は勝ちにこだわるところ。勝ちへの執念を見て欲しいです」。抜群のサッカーセンスと冷静な判断力、そして勝利への熱い思いを持つCBが“常勝軍団”で新たな勝利を目指すことになった。
津久井は昌平の系列組織であるFC LAVIDAから昌平へ進学。当時2学年上には、現在鹿島でプレーしているMF小川優介と、鹿島からツエーゲン金沢へレンタル移籍中のMF須藤直輝がいた。1年時は力不足で「上手いな、と思って見ていた人たち」と一緒にプレーしたのは、わずか2週間ほど。だが、彼らが卒業後にメキメキと力をつけて2年時から昌平でレギュラーを勝ち取り、今年は高体連トップクラスのCBとして評価される存在となった。
中学時代はボランチだったこともあり、ビルドアップ能力が高く、CBとしての守備もレベルアップ。「春に比べたら(守備面も)成長できていると思います。今は自分のことを楽にできるから、(以前よりも)もっと広く、周りの選手にも声を掛けていけるなと思っています」。インターハイでは準々決勝で大怪我を負い、津久井不在のチームは準決勝敗退。それでも、負傷までは「崩されてやられることは全くなかったですね」と言い切るパフォーマンスを見せ、チームの上位進出、またプリンスリーグ関東1部でも無敗首位の立て役者となっている。
津久井を指導する藤島崇之監督が評価するのがサッカーセンスの高さだ。「育てて勝つ」をモットーに個の育成、基準のレベルアップを求める昌平は近年、数々のJリーガーを輩出しているが、「今までのウチにはいないタイプですね。すごく楽しみな選手の一人だと思います。(津久井は本当に)サッカーセンスが高いと思います」。身長は180cmだが、特別な身体能力がある訳では無い。だが、「数試合見ると、コイツやられないなと。初見や見た目で分かりにくい」(藤島監督)というDFのボールの奪い方の上手さ、予測力、ヘディングの強さ、ボールを運ぶ力、フィード力という魅力、そしてポテンシャルの大きさを鹿島は評価したようだ。
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