2年連続で日体大柏高から柏へ!速さと巧さ兼備の190cm、オウイエ・ウィリアムがFW転向きっかけに飛躍しJ1加入勝ち取る

　オウイエは「(オファーは)正直、自分でもビックリして」と明かす。そして、「決まったからには、これから頑張って行こう、という気持ちになりました。(サポーターには)自分の武器であるキックや色々できる部分を見てもらいたいですし、観客を楽しませるような選手になっていきたいです。まず、Jで活躍して海外というところは考えているので、1年目から遠慮せずにやっていきたいです」と力を込めた。

　190cmの長身、日体大柏でもトップ3に入るという俊足、そして川崎F、日体大柏で磨いてきたテクニックを兼備する大器。根引監督は5月の時点で「(現在は潜在能力の)まだ3割くらいじゃないでしょうか」と語っていたが、理解力と成長欲を持つ彼に寄り添う形でコミュニケーションを取り続け、一つ一つできることを増やしてきた。

　トップチームでは外国人FWや日本人トップクラスのFWたちと競争。それでも、根引監督は「食い込めるポテンシャルが彼にはあるので。オルンガという選手がもしかしたらイメージが近い。重なる部分があるかなと思うし、また違う良さもあるだろうし、非常に楽しみです。(オルンガと)重なる部分が出てきたら面白い。収めて起点になるし、ゴール前で危険な選手になる。フィニッシュも、ラストパスも出せる選手なので期待していますね」とJを席巻した“怪物FW”の名を挙げて期待感を口にした。

　本人も肉体面など課題を一つ一つ改善すれば、競争を勝ち抜く「チャンスがある」ときっぱり。そして、「もっと高いレベルの中でやって行けば、自分は成長してもっと良い選手になれるのかなと思います。キープも得意なんですけれども、ドリブルからでも、クロスからでも色々な形で点を獲れるようになりたい」。1年目でJ1先発出場も経験した土屋に続くか。“もう一つのレイソルアカデミー”出身の大器が、潜在能力を出し切って大活躍する。

(取材・文　吉田太郎)★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!
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