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尚志が怒濤の5ゴールで仙台ユースとの上位対決に圧勝!! プレーオフ出場へ大きく前進

ゲキサカ / 2022年9月17日 20時43分

 このカードはリーグ前半戦5月3日第6節の対戦ではアウェーの仙台ユースが1-0で勝利していた。その時、尚志の仲村浩二監督は開口一番「こんなものじゃないですかね、うちの力は」と淡々とチームの力の無さを語っていた。そこから何が変わったのか。「こういう強豪チームとの試合がこの夏、インターハイの後も福島復興大会などでできて、調子も上がってきていました」と仲村監督はこの夏の選手の成長に手応えを感じていた。「5月の時は3年生がだらしなかったと言うか、覚悟が決まっていなくてあれくらいがベストでした。今は2年生が半分くらい試合に出ていて、3年生が後輩にお尻を叩かれ、覚悟が決まってレギュラー争いを本気でやっているのが今のうちの強さにつながっています。前節の帝京安積高戦からメンバーも変えていますし、今は誰を出しても良くて、簡単にはやられないチームになってきています」と3年生を精神的に成長させて、選手層も厚くなったことで、チーム力は春から飛躍的に伸びた。

 2ゴールの吉満は「前回対戦では気持ちで負けていると監督にも言われて、今日は気持ちで絶対負けないようにして、球際もバチバチ行けて良かったと思います」、キャプテンのDF山田一景(3年)も「前回の対決で負けていたので今回は最初から勢いで押そうと思いました。良い形で点が入って後半も開始早々に点が入って自分たちのペースに持って行けました」と、選手たちは気持ちを強く持ち、前回対戦のリベンジを達成した。

 プレーオフ出場へと前進したが仲村監督は「次節の聖和学園戦できちんと勝ち点を取れればホッとできます。今の目標は選手権ではなくて、一戦必勝の気持ちで戦わなきゃダメだなと思っています」とまずは目の前の試合に集中する。キャプテンの山田は「まだ甘い部分もありますし、今日はPKも与えてしまったので、もっと隙を無くしていけたら」と気を引き締めていた。

 一方今季プリンスリーグ東北2敗目がよもやの大敗となった仙台ユース。木谷公亮監督は「前半は自分たちの時間もあった中で、自分たちのプレーよりも相手に合わせて流れを持って行かれました。失点の時間帯も前半最後と後半最初の2点が大きくて、ああいう時間帯に失点していたら、こういう試合になるという典型的な試合でした」と振り返り、勝負どころの時間帯での失点を悔やんだ。前半40分くらいからピンチが増えていたことについても「自分たちのロストからピンチが始まっています。どうゲームコントロールしていくかが足りません。外から見ていても危なそうな雰囲気はあって、0-0で帰ってくるか、0-1で帰ってくるかという違いも大きかったです」と嫌な流れがあったのは感じ取っていた。そして後半は大量失点。キャプテンDF阿部駿也(3年)は「負けている中で、全体に前に意識が向いている時の後ろのリスク管理がうまくいかず、流れがつかめませんでした」と焦りから前掛かりとなり失点を重ねたことを悔やんだ。

 プレーオフ出場に向けては痛い1敗となったが、尚志より残り試合数が1試合多く、まだ可能性は残されている。木谷監督は「メンタリティが大事です。自分たちにもチャンスがあるので、1戦1戦積み上げていかないといけません。負けた経験を成長につなげられれば強い個、チームになっていけます」、阿部は「この流れをまず断ち切って、次絶対勝ってもう1回良い雰囲気を取り戻したい」と次節仙台育英高戦に向けて前を向いた。

(取材・文 小林健志)
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