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11か月ぶり帰還の冨安健洋、安定感の秘訣は日常にあり「アーセナルでは練習でも成長できる環境が整っている」

ゲキサカ / 2022年9月24日 7時19分

試合後、GKマット・ターナー(アーセナル)と話すDF冨安健洋

[9.23 キリンチャレンジ杯 日本 2-0 アメリカ デュッセルドルフ]

 日本代表の最終ラインに頼れる戦力が帰ってきた。DF冨安健洋(アーセナル)は昨年11月のカタールW杯アジア最終予選以来、約11か月ぶりとなる代表復帰戦。危なげのない守備対応に加え、果敢でありながらも安定した攻撃関与を90分間続け、カタールW杯を2か月後に控えるチームに絶大な安定感を加えた。

 冨安は今年に入って以降、複数箇所の負傷により戦線離脱が続き、W杯最終予選の終盤戦を欠場した。6月シリーズにようやく招集されたが、別メニュー調整が続き、最終戦チュニジア戦にベンチ入りしたのみで出場はなし。W杯までちょうど2か月に迫った段階のテストマッチで待望の復帰を果たした形だ。

 左センターバックで先発した冨安はまず前半1分、MF久保建英とDF中山雄太の裏を取ってきた相手のサイド攻撃に対し、完璧な位置取りでクロスをヘディングクリア。すると同11分には相手のプレッシングに慌てることなく、鋭い縦パスをMF鎌田大地に通し、中央を使った鋭い速攻の起点となった。

 前半29分には相手が右サイドからクイックなスローインをしてきたのに対し、飛び込みすぎずに落ち着いて処理。所属先のアーセナルでは主に右サイドバックを務めているため、一定のブランクのあるポジションではあったが、「(どこがやりやすいかは)特にない。与えられたところで、しっかりとチームに貢献するというだけ」という言葉どおりの安定感を見せていた。

 すると後半からは森保一監督から試合前に予告されていたとおり、アーセナルと同じ右サイドバックに移った。「まったく同じ役割ではないので。探り探りやった感じ」。それでも後半21分には相手が深い位置までプレスをかけてきた中、タッチラインギリギリに浮き球パスを配球。ここにFW町野修斗とMF久保建英が一気にプレッシャーをかけ、カウンター攻撃につながった。

 冨安にとって、右サイドバックでの攻撃への関与は「サポートでしかないと思っている」という。「どれだけ僕の前にいる選手に時間を与えられるかだったり、いい状態でボールを預けられるかというところ」。とはいえMF伊東純也、MF堂安律といった世界でも通用しそうな右ウイングを擁するチームにおいて、そうした武器が発揮されることにも期待ができそうだ。

 また試合後の取材対応では視座の高さを感じさせていた。対戦相手のアメリカは攻撃が機能していなかったこともあり、日本の課題が出にくい一戦となったが、「後半ちょっとハマらない時間帯もありましたし、プレッシャーに行くのか、行かないのかというところはまだまだ改善できる」と指摘。また機能した日本のカウンター攻撃についても「仕留め切ることを僕は求めたい」と言い切った。

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