A代表デビューから8戦5ゴール! 三笘薫が射程に捉えたW杯スタメンの座「証明するいい機会」
ゲキサカ / 2022年9月26日 5時29分
A代表デビューからの8試合で脅威の5ゴール。日本代表において、MF三笘薫(ブライトン)の存在感はもはや欠かせないものとなっている。それでも三笘に満足した様子はない。先発出場への思いを聞かれて「もちろんです」と言い切るドリブラーは「個人としてはもう一度結果を出してアピールしないといけない」と力強く語った。
昨年11月のカタールW杯アジア最終予選オマーン戦(○1-0)でA代表デビューを飾った三笘は、続く今年3月のオーストラリア戦(○2-0)で終盤からの出場ながら2ゴールを挙げ、日本代表をW杯本大会に導く立役者となった。6月シリーズではパラグアイ戦(○4-1)、ガーナ戦(○4-1)で得点を挙げると、今回のドイツ遠征でも初戦のアメリカ戦(○2-0)でダメ押しゴール。ここ1年では森保ジャパンで最多の得点数を記録しており、攻撃を牽引する存在となっている。
一方、デビュー戦からの8試合で先発出場はわずか3回。ドリブルの爆発力を求められたジョーカー起用が中心となっている。それでも三笘にとって、目指すべき先はW杯のスターティングリスト入り。守備のタスクをこなしながらも攻撃に迫力を出しつつ、その出力をある程度長い時間持続させることが求められる。
「途中出場なら時間が短いので体力があるぶん、何度も仕掛けて自分の100%の状態で仕掛けられるところはある。スタメンの時に相手が疲れていなくても、どれだけ仕掛けてというのはあると思う」
そうした役割について三笘は「守備のところはチームとしてやらないといけない」とした上で「でも攻撃のところが特長なので、そこをどうやって生かすかは考えていきたい」とバランスを模索中。それでも「出し切らないといけないし、守備はやらないといけない。それをやった上で特長を出せるかが試されていると思う。素晴らしい選手がベンチにいるので、もしスタメンで出たら最初から100%を出さないといけない」と前のめりな姿勢を示した。
27日の対戦相手はエクアドル。南米予選を4位で突破した強豪であり、MFモイセス・カイセド、DFペルビス・エストゥピニャン、MFジェレミー・サルミエントという3人の選手がブライトンから招集されている。
「知らない選手がいるより知っている選手がいる方が気持ち的には入りやすいのでそこは有利だけど、逆に僕のことも知られている。3人チームメイトがいるので、そこに自分の特徴を言われている可能性もある」。そう警戒を示した三笘は「そこはしっかりと自分もアジャストしていかないといけない」と強調。「他の選手にもそういった選手の特徴を伝えて自分たちが優位に進めるようにしたい」と同僚対決に闘志を燃やした。
またエクアドル戦はカタールW杯本大会に向けたメンバー発表前最後の試合。「前回途中出場で今回はスタメンの可能性はあると思う。そこで途中出場だから結果を出せると思われるか、スタメンでもできると思われるかがあると思う。自分自身どっちでもできると思っているし、そこを証明するいい機会。スタメンならばそういうところを見せるようにしたい」。目指すはメンバー入りではなくスタメンの座。三笘薫は高い基準を掲げ、大事なテストマッチに挑む。
(取材・文 竹内達也)★日本代表など参加32チームの最新情報をチェック!!
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