関西から“新怪物”!大阪体育大2年生FW古山兼悟がリーグ記録更新の12戦連発
ゲキサカ / 2022年9月27日 14時15分
鬼の居ぬ間に、ではないが、FW古山兼悟(2年=立正大淞南高)はこの日もしっかりと1得点を決めた。
大阪体育大は前半21分、右サイドをオーバーラップしたDF森川英智(2年=東福岡高)のクロスを古山が頭で合わせる。通算17得点目。得点ランキング2位でU-21日本代表で欧州遠征中の関西学院大FW木村勇大(4年=大阪桐蔭高/京都内定)に6点差をつけた。
また連続得点は12戦に伸びた。現行の通年の前後期制となった2008年以降、連続ゴールは2012年にびわこ成蹊スポーツ大のFW松田力(現愛媛)が記録した11戦が最高だったが、これを更新した形。古山にとっては奇しくも、高校の大先輩の記録を抜くことになった。
一気のブレイク。昨年も16試合に出場して4得点を記録。ルーキーイヤーとしては十分評価に値する数字だったが、今年は「要求することを常々意識」することで、「よりいいボールが集まるようになった」と分析。大きな飛躍に繋がっていると胸を張る。
13試合17得点、さらに12戦連発の現状については「自分でもちょっと怖い」と照れ笑いを浮かべるが、「もっと点を取っていかないと得点王は厳しいかなと思っています」と関西学生サッカー史に名前を刻んだとはいえ、まだまだ気を緩めるつもりはない。
そして課題も多いことも自覚している。「自分なんてまだプロのレベルに達していない。まだまだ技術も走力も上げていかないといけない」。指導する福島充コーチも「技術的、コンタクトスキルなどは(OBの)澤上(竜二)や林(大地)の方が上。ゴール前の感覚はある選手ですが、もっと違いを見せられる選手になってほしい」と更なる期待を寄せる。
当面の目標は、大学選びの際も憧れを持って入学した林大地が、大学3年生の時に記録した24得点を上回ることだ。「僕は点を取り続けてなんぼやと思っているので、ずっと点を取り続けることを意識していきたいです」。
そして夏に出場を逃した全国大会、冬の大学選手権への思いを改めて強める。「関東の大学を相手に自分がどれだけ出来るのかを試してみたい。そこで活躍出来れば、プロのスカウトも、あいついいなとなると思うので、頑張りたい」。新怪物が関西から産声を上げる。
(取材・文 児玉幸洋)●第100回関西学生L特集
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