[MOM820]関西学院大MF森雄大(2年)_レギュラー争いに食い込む一撃
ゲキサカ / 2022年9月29日 20時17分
[9.23 関西学生L後期第3節 関西学院大2-2同志社大 J-GREEN堺]
首位の関西学院大にとっては、まさかの展開になっていた。下位の同志社大との対戦だったが、前半12分までに2失点。前半34分で3人を交代させる荒療治にも出たが、最終盤まで2点のビハインドを返せずにいた。
しかし後半38分から出場したMF森雄大(2年=近江高)がチームを救う活躍をみせる。後半45分にクロスからFW山田剛綺(4年=京都橘高/東京V内定)のゴールを演出すると、直後のアディショナルタイム2分にはCKのこぼれ球に反応。左足でゴール右隅に起死回生の同点弾を決めた。
「自分が入ったのが点を取りに行く時間帯だったので、監督にも前に積極的に関われと言われていました。(得点の場面については)クロスも考えたけど、シュートを打てという声が聞こえたので、思い切って振り抜けました」
高校時代は近江高で10番を背負ってプレー。主将を務めると、母校を高校選手権初出場に導いた。大学1年生の時はなかなかトップチームに絡むことが出来なかったが、今季は5試合に出場。そしてこの日、待望の初ゴールを決めてみせた。
それでも立ちはだかる壁は高い。今季の関学大は、ボランチのレギュラーを3年生のMF長尾優斗(G大阪ユース)とMF美藤倫(東海大大阪仰星高)が務める。ともにプロ注目選手で、チームメイトの信頼も厚く、ポジションを奪うことは簡単なことではない。
しかし森自身、今年の夏の期間で成長の手ごたえを持つことが出来たという。「中盤でより前に運ぶことだったり、前進させることであったり、攻撃面で磨きを掛けられた。試合の中で手ごたえもあったので、そういうのが得点にも結果的に繋がっているのかなと思います」と充実の表情をみせる。
母校の近江高は強化を始めて間もないこともあり、まだプロ選手は輩出していない。野球部の方が有名で、森の代もプロ野球の中日ドラゴンズに進んだ土田龍空がいたことで、話題を集めていたという。「自分もプロになれるように頑張りたい」。昨年はIリーグで日本一を経験した森。今年はトップチームで日本一を目指すことで、夢への階段をのぼる。
(取材・文 児玉幸洋)●第100回関西学生L特集
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