[関東2部]1部昇格争いが大混戦、18年ぶり復帰目指す日本大の熊倉ツインズに注目「自分が引っ張って」
ゲキサカ / 2022年9月30日 20時15分
関東大学サッカーリーグは、約1か月半の中断期間を経て、今週末より再開される。残りは延期分も含め9節。優勝争いやインカレ出場権争い、残留争いは、より激しさを増していくことになる。
2部リーグの1部昇格争いも混戦だ。現在、勝ち点26の産業能率大が首位。2差の同24で東海大、日本体育大、同23で日本大、同22で中央大と続く展開。毎節順位が入れ替わる可能性がある見ている方には面白い展開になっている。なお上位2チームが1部へ自動昇格、3位が1部10位と参入プレーオフを戦う。
9月某日、双子プレーヤーは別々のチームに分かれて、関東大学選抜の選考会を兼ねたゲームに参加していた。「こういう選抜は去年も呼ばれたけど、別々で呼ばれていたので、今回はいい機会だった」(弘達)。ともに左サイドでプレーしたためにマッチアップの機会は訪れなかったが、不思議な30分間を満喫した。
兄・DF熊倉弘貴(2年)と弟・FW熊倉弘達(2年)。生を受けた時からいつも一緒の2人は、保育園のころにサッカーに出会ってからもいつも一緒のチームでプレーしてきた。高校も名門・前橋育英高に進学。プレーヤーとしては弘達が先に頭角を現したが、弘貴も3年時に主将を務めるなど、中心選手として活躍した。
前橋育英のツインズということで、在籍当時から高校選手権優勝世代の田部井悠(現群馬)、涼(現横浜FC)の兄弟と比較されることも多かった。主将で涼と同じ左利きのボランチだった弘貴も「ずっと意識していて、人間性の部分も山田監督からよく聞いていた」と常に尊敬の対象だったと振り返る。
しかし田部井ツインズが別々の大学に進んだのに対し、熊倉兄弟は大学でも同じチームでプレーすることを選択した。先に日本大への進学を決めたのは弘貴だったというが、弘達は多くの選択肢があった中で、日大への進学を決めたという。
「周りの双子はあえて関わらないとかも聞くんですけど、自分たちは小さい頃からずっと一緒にいた。高校に進む時も分かれる選択肢もあった中で、あえて合わせた。大学はあっちが合わせてきたけど(笑)。でも一緒にいると注目度の上がりますし、そういう面のプラスが双子にはあるのかなと思います」(弘貴)
2人が在学する日本大は、岡野雅行氏や中村直志氏といった元日本代表選手を輩出した名門。しかし近年は2部リーグを戦うことが多く、MF金子拓郎(札幌)が在籍した時には都リーグへの降格を味わったシーズンもあった。ただ今年は現在首位と勝ち点差3の4位。関東大学リーグが現行の12チームで争う制度になった2005シーズン以来の1部復帰の可能性を十分に残している。
中心選手として活躍する双子プレーヤーにも大きな期待が集まる。ここまで全13試合に出場し、チーム2位タイの3ゴールを記録している弘達が「自分が引っ張っていって、昇格できるように、欲を言えば2桁ゴールを決められるように頑張りたい」と意気込めば、今春よりボランチから左SBにポジションを移している弘貴も「3年生、4年生を1部で戦えるように頑張りたいです」と力を込めた。
■2部順位表(13節終了)
1.産業能率大(26)+8
2.東海大(24)+13
3.日本体育大(24)+5
4.日本大(23)+6
5.中央大(22)+11
6.慶應義塾大(18)+3
7.関東学院大(18)-3
8.立正大(17)+1
9.明治学院大(12)-8
10.東京学芸大(12)-15
11.青山学院大(11)-18
12.城西大(10)-3
●第96回関東大学L特集
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