[MOM4018]大阪府DF西川宙希(1年、C大阪U-18)_勢いづける先制点演出、クラ選優勝に続く快挙目指す
ゲキサカ / 2022年10月3日 23時22分
[10.3 国体少年男子2回戦 香川県 0-3 大阪府 益子町運動公園陸上競技場]
2回戦からの登場となった大阪府は初戦の硬さもあり、立ち上がりこそ上手く行かない場面があったが、時間の経過とともに力を発揮。前半16分に生まれた先制点を皮切りに3点を奪い、勝利した。「みんなで掴んだ勝利。選手全員が頑張った」と坂元博晃監督が称えたようにピッチに立った選手全員がチームとしての仕事をこなしながら、キラリと個性を感じるプレーを披露した。その中でも印象的だったのは、左SBを務めたDF西川宙希(1年、C大阪U-18)の動きだった。
持ち味は、豊富な運動量を活かしたサイドのアップダウン。左サイドにボールが入れば、見せ場と言わんばかりに楽しそうに高い位置まで攻め上がる。本職の守備も実力は確か。所属するC大阪U-18の島岡健太監督が、「西川はサイズがない分、しっかりボールの球際やボールを作る所にトライ出来ている」と評するように粘り強い対人守備が売りだ。
この日、訪れた最初の見せ場は16分。後方から左サイドのスペースにボールが出ると、「ボールが前に入った時に行けるなという感覚があって、上がって行こうと思った」。受けてからは勢いよく左サイドの高い位置まで仕掛けて、ゴール前に速いボールを入れた。このパスは中の選手と合わなかったが、ファーサイドにいたFW山田光太郎(1年、C大阪U-18)が中に折り返し、最後はMF藤井龍也(1年、C大阪U-18)が押し込んだ。
「試合前にも初戦は絶対に難しいゲームになると自分たちでも話していた。その中でも落ち着いて楽しもうとみんなで言っていた。1点入った所からみんなが落ち着いて、良いテンションでプレーできたかなと思います」。そう振り返る通り、西川のきっかけで生まれた先制点はチームに勢いを与える大きな一撃だった。
シンプルに前へとボールを繋いだ8月のミニ国体とは違い、この日はボランチを経由しながら、サイドを起点に攻める場面が多かったのも彼にとっては好都合で、先制点以降も積極的に攻め上がる。18分にはMF長田叶羽(1年、G大阪ユース)のスルーパスが、ゴール前に攻め残っていた西川の下に入り、ゴールを狙ったが枠の外。後半にも相手ゴール前まで上がって得点を狙うなど攻撃面でも魅力を発揮し続けた。「自チームでもゴールへの意識は本当に強くなっている。自分がどこのポジションにいても、点を決めるという想いは強く持っています」。
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