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[国体少年男子]CB笹修大や左SB冨谷央雅が思いを表現。一体感持って「撃破する」に集中の北海道がベスト8進出!

ゲキサカ / 2022年10月4日 3時55分

 前日にはヘディングの際に負傷。だが、怖れることなく頭でボールを弾き返し、紙一重のタイミングでオフサイドとなったものの、敵陣ゴール前で頭から飛び込んでゴールネットを揺らすシーンもあった。

 主将の気迫溢れるプレーに背中を押されたチームは、森川監督の「撃破する」という言葉通り、目の前の試合の勝利に最後までこだわってプレー。そして、後半アディショナルタイム、「凄いですよ、アイツは。高校生が疲れている中で、中3で最後まで走って」(森川監督)というMF川崎幹大(北海道コンサドーレ札幌U-15、中3)を起点としたカウンター攻撃から、FW真浦劉(札幌大谷高、1年)が劇的な決勝点を決めた。

 普段の繋ぐスタイルとは異なる戦いではあるものの、森川監督は「選手が(勝つために)やってきたことをしっかり体現してくれている」と感謝する。彼らは多様な戦い方に対応。また、北海道コンサドーレ札幌アカデミー中心のメンバー構成の中、「(以前に国体を戦った経験を踏まえ、)あの2人はどうしても欲しくて」(森川監督)と招集した札幌大谷の2選手も、チームにプラスアルファをもたらし、試合を決める活躍を見せた。

 笹は北海道代表としての責任感と国体に懸ける思いを口にする。「個人としても自分が北海道のためにどれだけ貢献できるか試される部分もあるし、国体自体も大きな大会で次に繋がる。来る前から常に気持ちは入っていました」。

 事前合宿からチームを引っ張り、今大会は人一倍の声。この日は京都のストロングポイントだったFW増井那月(京都橘高、1年)をCB小澤秀太郎(北海道コンサドーレ札幌U-18、1年)とともに無得点に抑え、「相手の9番(増井)が強いと聞いていた。ボクもヘディングとか1対1の部分は武器もあるので、そこの部分は『9番に負けないくらいやってやろう』と思っていた。やられることがなくてホッとしている」と頬を緩めていた。

 一体感と勝利への強い思いを表現して戦う北海道は、準々決勝で95年以来の4強入りを懸けて新潟県と激突。冨谷は「しっかり昨日、今日と無失点で粘って粘って点が獲れているのは良い。チームとしても良い雰囲気なので勝つぞ、という雰囲気を明日に持って行って、先のことは考えずにまず明日の新潟戦へ向けてやれることをやっていく」。一体となって自分たちの力を出し切ること。そして、新潟を「撃破する」。
交代出場した左SB冨谷央雅主将(北海道コンサドーレ札幌U-18、1年)は北海道に活力を加えた。(写真協力=高校サッカー年鑑)
(取材・文 吉田太郎)●第77回国民体育大会「いちご一会とちぎ国体」特集

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