インハイ16強の四中工撃破も「通過点」。宇治山田商は目標の全国へ、決勝も必ず勝つ:三重
ゲキサカ / 2022年11月4日 19時45分
それでも、宇治山田商は後半3分にスーパーゴールで先制点を奪う。前線の石橋の落としを受けたMF長谷川蒼紀(3年)がトラップから一つ前に運んで右足一閃。「右サイドにボール出すことも考えたんですけれども、GKが前に出ているのが分かっていたので。自分でもヒックリした」という一撃がゴール左上隅に突き刺さった。
このゴールで自信を得た宇治山田商はディフェンス面で鋭いアプローチを連発。ファーストDFが相手との距離をしっかりと詰め、ロングボールを入れられても競り負けずボールに触れ続ける。前半はセカンドボールを回収されていたが、後半は中盤の選手たちがコンパクトさを維持。クリアをマイボールに変え、そこから落ち着いて繋ぐなど追加点のチャンスを作り出していた。
MF中村隆太(1年)や右SB中野景太(3年)ら出足鋭く、ゴール前も堅い宇治山田商の前に四中工の後半のシュート数はわずか3本。18分に左クロスからMF 平野颯汰(2年)が放った左足シュートはわずかに右へ外れ、27分にMF 久山侑人(3年)が狙ったカットインシュートもGK荒木に反応されてしまう。終盤に掛けてロングスロー、CKの数を増やした四中工だったが、攻撃の迫力を欠いてしまう部分も。また、「本当に良い形で守備ができた」(古西監督)という宇治山田商から最後まで1点を奪うことが出来ず、0-1で試合終了を迎えた。72年度の初優勝から、四中工が3年連続で優勝を逃したのはこれが初めてとなる。
宇治山田商はインターハイ予選決勝で四中工に1-5で大敗。2週間後の県1部リーグでも勝利目前の後半アディショナルタイムに2点を失い、1-2で敗れている。その後、ライバルはインターハイで2勝。古西監督はその後のミーティングで「四中工に勝てば自然と全国でも勝てるチームになっている」と選手たちにメッセージを送ったという。
四中工に勝つチームに、また勝っても満足しないチームになること。そして、目指す姿に近づいて選手権予選で宿敵を撃破した。この日は普段通りのサッカーができない部分もあったが、自信を得たことも確か。長谷川は「決勝ではチーム勝たせる点を獲ったり、クロスとかパスでアシストしてしっかりと結果でチームに貢献したいです。最近(全国へ)行けていないので、四中工に勝って、決勝もしっかり勝って、全国で自分たちのサッカーができるように、次もしっかりと勝ちたいです」と力を込めた。大事なのは次。攻守に力を備えた宇治山田商が決勝も必ず勝って、選手権切符獲得を全員で喜ぶ。
(取材・文 吉田太郎)▼関連リンク
●【特設】高校選手権2022
-
- 1
- 2
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
ユース取材ライター、森田将義記者が選ぶ「インハイ予選注目11傑」(東海・北信越編)
ゲキサカ / 2024年5月17日 20時0分
-
[プリンスリーグ関東1部]前後半で展開一変の桐蔭学園vs鹿島学園は1-1ドロー。自信をつけ、全国上位へ
ゲキサカ / 2024年5月13日 17時9分
-
[関東]日本大MF石橋鞘は明秀日立と異なるサッカーに挑戦…J1札幌が待つ天皇杯は「夢がある」
ゲキサカ / 2024年5月5日 17時15分
-
[関東大会予選]日大豊山が初の「東京代表」に!80分間走り、戦い続けて選手権3位の堀越を1-0撃破
ゲキサカ / 2024年5月2日 12時57分
-
「良いところまで行こう」ではなくて「タイトルを獲ろう」。2024年の大成は歴史を変えるための大いなる冒険に挑む!
ゲキサカ / 2024年4月22日 19時22分
ランキング
-
1大谷翔平、メジャー8冠→5冠に後退 4の0で2試合ぶり無安打…リーグでは7冠
Full-Count / 2024年5月19日 12時38分
-
2今永昇太無双!また7回0封、メジャー最高の防御率0・84もファン落胆 「カブスは今永を無駄にしてる」「援護してあげて!」
iza(イザ!) / 2024年5月19日 8時20分
-
3パ・リーグで珍事! 3試合全てサヨナラ決着は10年ぶり3度目
スポニチアネックス / 2024年5月19日 17時37分
-
4レーバークーゼンが歴史的快挙!ドイツ1部史上初シーズン無敗優勝達成 クラブ初の“欧州3冠”へ弾み
スポニチアネックス / 2024年5月19日 0時28分
-
5男子バレーはなぜ強くなった? バレー記者・田中夕子氏が語るパリ五輪の楽しみ方
産経ニュース / 2024年5月19日 10時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください