涙するネイマールを慰めたのは、クロアチア代表選手の子供「サッカーはこのような瞬間があることで、より美しくなる」

ブラジル代表FWネイマール

　PK戦の末に敗れ、涙を流すブラジル代表FWネイマールの元に2人の子供が駆け寄った。英紙『ザ・サン』が伝えている。

　9日に行われたカタールW杯準々決勝でクロアチア代表と対戦したブラジル。GKドミニク・リバコビッチの好守に阻まれ、なかなか試合を動かせなかったものの、0-0で迎えた延長前半アディショナルタイムにネイマールが魅せる。連続ワンツーからゴール前に侵入すると、リバコビッチまでをかわして右足のシュートを突き刺し、先制ゴールを奪取した。

　だが、逃げ切れなかった。延長後半12分にクロアチアに追い付かれると、PK戦を2-4で落とし、ベスト4進出は叶わなかった。

　試合後、涙を流し、センターサークル付近にたたずむネイマールの元に駆け寄る2人の子供の姿が。2人はクロアチア代表FWイバン・ペリシッチの子供で、傷心のネイマールを慰めようと世界的スターの元へと向かったようだ。

　スタッフに制止されながらも、ネイマールに言葉をかける。すると、ネイマールもペリシッチの息子に歩み寄って握手をかわし、ハグをかわした。後方からついてきていた女の子とともに、その後2人は父親の元への駆け寄って歓喜の輪に加わったという。

『ザ・サン』ではSNS上のコメントを紹介しており、「サッカーはこのような瞬間があることで、より美しくなる」「ネイマールには、それが必要だった」「上品な若者だ。ネイマールもあいさつしてくれて良かった」などの声が挙がっている。

　なお、準決勝に駒を進めたクロアチアは13日にアルゼンチンと対戦する。
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