1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. サッカー

[選手権]狙いとする攻撃も表現した帝京長岡が北越を4-2で撃破。目標達成のための課題改善も誓う

ゲキサカ / 2023年11月7日 14時46分

 14分、北越は高橋泰の縦パスから、この日存在感のある動きを見せていた左SB剣持優平(3年)がクロス。これを左中間で収めた高橋航がマークを受けたまま強引に右足を振り抜く。強烈な一撃がゴール左へ決まり、2-2となった。

 2-0から追いつかれた帝京長岡は18分、左サイドから崩し、FW野村塁生(3年)と堀が連続シュート。だが、北越GK玉木暖(3年)が執念の守りでゴールからかき出す。帝京長岡は3点目を奪えずに苦しい展開に。それでも21分、堀が相手CBとGKのわずかな隙を逃さずにボールを奪い取る。そのままGKをかわし、左足シュートをゴールへ流し込んだ。

 北越はボールを繋ぎ、剣持の仕掛けなどから反撃。だが、荒瀬陽介監督が「覚悟して(下で繋ぐことを)やっているけれど、ミスを減らさないと決定機を作られてしまう」と指摘したように、この日は質を上げ切れない部分もあった。この時間帯も帝京長岡にボールを奪われ、ゴールへ向かう動きを連発する野村にシュートまで持ち込まれた。

 帝京長岡は33分、野村がドリブルからの右足シュートを決め切り、4-2。終盤は3バックに移行して守りを安定させる。GK小林脩晃(2年)の好守などで相手の反撃を封じる一方、DF池田遼(2年)の攻め上がりなど前への姿勢も継続。帝京長岡が自力の高さを示し、4-2で決勝進出を決めた。

 帝京長岡が求める一つが対応力の強化。どのような相手でも対応し、帝京長岡らしく得点を奪うことはできている。谷口総監督は「個人の良さが出るサッカーができていると思う。守備も同じ楽しく自分たちで考えて発想力を持ってやっていかないといけない」。この日、守備に関しては状況に応じた守りができず、少ないチャンスを決め切られて2失点。堀も「時間を考えて守備のところも練習からコミュニケーションを取ってやっていかないといけないと思っています」と語っていたが、日本一とプレミアリーグ昇格を果たすためには守備の対応力やこの日欠けていた決定力の部分を必ず改善しなければならない。

 ただし、インターハイ2回戦敗退から成長できていることも確か。山村は「夏の遠征で(青森)山田とかともやって強度とかも知れたし、攻撃のところは全然やれたので、結構自信ついて、あとは自分たちを信じてやっていけば絶対にやれると思います」。プリンスリーグ北信越1部も優勝目前。目標に近づいているが、まずは決勝に集中だけだ。「全国で戦える自信はある。まず決勝勝たないといけない」(堀)。必ず勝って、日本一への挑戦権を獲得する。

(取材・文 吉田太郎)●第102回全国高校サッカー選手権特集

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください