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[選手権]指揮官が何よりも喜んだ「成長した姿を見れたこと」。開志学園JSC高が上越との延長戦を制し、決勝進出!:新潟

ゲキサカ / 2023年11月8日 12時30分

 開志学園JSCは2-0からの3失点で苦しい展開に。だが、GK蒲澤海翔(3年)のファインセーブなどで踏ん張ると、ハードワークと精力的に発し続ける声が印象的な左SB吉村太陽主将(3年)に後押しされて流れを徐々に取り戻す。17分には、右サイド後方のFKから交代出場CB大鈴将吾(3年)がヘディングシュート。ポストの跳ね返りを吉村が左足で押し込み、同点に追いついた。

 上越は望月がボールを失わずに前進させ、ロングスローなどから勝ち越し点を狙う。対する開志学園JSCは、切れ味鋭いカウンターで相手ゴールを強襲。特に阿部は抜群の推進力を発揮するなど、個の力で相手を押し返していた。

 上越もシュートブロックを徹底するなど集中力を切らさずに守り、試合は3-3のまま延長戦へ突入。その開始40秒、延長前半開始から投入された開志学園JSCの中家が大仕事をしてのける。この日、強さと正確な配球を見せていた土山が右中間から浮き球のスルーパス。「土山がボール持った時に、顔が上がったので、自分が斜めに動き出して(良く覚えていないが)ダイレクトで。本当に気持ち良かったですね。最高でした」という中家が右足ダイレクトでゴールを破った。

 これで4-3。殊勲の中家は「結構点の取り合いみたいな状況で延長の前半から入ったので、絶対に点を決めてチームを勝利へ導こうと思っていた」。この中家が同じく交代出場したFW菊池壮吾(3年)とともに前からのチェイシングを繰り返す。上越もスルーパス、クロスから同点のチャンスを作っていたが、シュート精度を欠くなど追いつくことができない。そして、試合終了の笛。開志学園JSCの選手たちは、まるで優勝したかのように喜びを爆発させていた。

 開志学園JSCは、一時逆転されながらも非常に一体感のある戦いで逆転勝ち。準々決勝で前回王者の日本文理高を撃破し、この日は上越へのリベンジに成功した。宮本監督は「(甘さもあったが、)高校3年生のこの時期になって伸びてきた。人のことを考えてあげることとかができ始めて、チームとして機能してきた。この子たちの持っている力は計り知れない。良い意味で読めないです。今回も『こんなこともできるんだ』と発見したり、私自身も成長させてもらっている」と微笑む。

 また、吉村は「間違いなく、前回の(ベスト)8で文理とやった時よりも成長できた試合だと思いますし、やっぱり技術面での成長というよりも、精神面での劣勢に立たされた時のどう立ち向かっていくか、という成長が見られたので良かったと思います」とコメント。そして、帝京長岡高との決勝(12日)へ向けて「ここまで自分たちのサッカーを信じてやってきたので、ここまで積み上げてきたものを信じて自分たちのサッカーをするだけかなと思っています」と宣言した。相手はプリンスリーグ北信越1部で優勝目前の強豪。だが、成長を続ける開志学園JSCがその壁を乗り越え、14年度以来の選手権切符を勝ち取る。

(取材・文 吉田太郎)●第102回全国高校サッカー選手権特集

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