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[選手権]今治東が2年ぶり全国に王手! プリンス四国で浸透した3バック戦術が奏功、前年度王者・帝京五を3発撃破:愛媛

ゲキサカ / 2023年11月4日 14時26分

 帝京五は後半26分に4枚目の交代カードを切り、DF大澤蹴舞(3年)を投入する。大澤が気迫を見せてチームに勢いを与えると、同32分に待望のゴール。五本木が右サイドからクロスを上げ、大澤がヘディングシュート。ボールはゴール左ポストに当たり、そのままゴールに入った。

 1点を返した帝京五は直後にも五本木のクロスに大澤がヘディングシュートで合わせる。しかし、再びゴールネットを揺らすことはできずに試合終了。前年度県王者の帝京五が準決勝で敗退し、今治東が3-1で2年ぶりの全国まであと一勝に迫った。

 帝京五は2年連続の全国切符を掴むことができなかった。植田洋平監督は「主導権を握りたかったけど、今治東の出足と球際の良さに後手を踏んだ」と肩を落とす。セットプレーからの失点が続いたことに「あれだけ放り込まれたらああいうパターンになる」と振り返った。

 前年度に初の選手権出場を果たし、今夏の総体で全国に勝ち進んだが、今回は県予選を突破できず。指揮官は「全国のビッグクラブは10年、20年連続で全国大会に行くわけですから、僕も当然それを狙っていた。そういう意味では非常に悔しい」と率直な思いを口にした。

 今治東は攻撃力のある両WBを生かすため、3バックを敷いた。谷謙吾監督は「後ろの3人がしっかりと弾き返せる回数が多かった。ルーズボールを2列目がよくマイボールにできた。あそこでコントロールして前半はサイドで落ち着けた」と総括。「思った以上に選手たちが落ち着いてやっていた。たいしたもんです」と目を細めた。

 プリンスリーグ四国勢として戦う経験が力になった。「今年一年、プリンスを通じて苦しみました」と振り返りつつ、「だけど、いろんな形ができつつあります」(谷監督)。メインの3バック以外にも4バックもできることも含め、たしかな成長に手応えを語った。

 今治東は2年ぶり3度目の選手権に王手をかけた。「疲れる。本当に帝京とやるのはいつも疲れる」と谷監督は本音ものぞかせる。「1点を返された後は、相手もなんとかなるかもしれないとやってくる。やはり気は抜けない」と帝京五を称えた。県予選決勝は3年連続での出場だ。「その雰囲気を選手たちは3年連続で経験している。バタバタしないとは思っているが、決勝だけは独特ですからね」。強敵打破の勢いを手に、12日の決勝で済美高と対戦する。

(取材・文 石川祐介)●第102回全国高校サッカー選手権特集

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