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[選手権]日大藤沢が前からの守備とMF安場3発などで神奈川決勝進出。インハイ3位から全国制覇するために強化した力も表現

ゲキサカ / 2023年11月7日 14時38分

 湘南工大附はボールを保持する時間を増やし、長短のパスでゴールを目指す。だが、中へのボールを相手CB國分唯央(3年)に跳ね返されるなど、日大藤沢の堅い守りの前になかなかパスを差し込むことができない。

 それでも、相手の速攻を凌ぎながら攻める湘南工大附は34分、中山が左中間から右足FKを直接決めて2点差。ハイペースで飛ばした日大藤沢の選手が立て続けに足を攣らせたこともあり、攻勢を続けた。そして、交代出場FW成田梨甫(2年)の鋭い抜け出しなどからゴールへ迫る。だが、相手の厚い守りを破ることはできずに試合終了。日大藤沢が2年連続7回目の選手権出場へ王手をかけた。

 日大藤沢は今夏のインターハイで優勝候補の市立船橋高(千葉)を破るなど準決勝進出。だが、優勝校・明秀日立高(茨城)との準決勝は前半に2点を先取されるなど劣勢を強いられ、1-3で敗れている。目標の全国制覇を実現するため、夏以降は自分たちが不足していたことをテーマに強化。佐藤監督は「球際とか連続プレーのところにこだわってきた。(自分たちが敗れたチームに)勝って行くために肌感で感じたことを財産に積み重ねた感じですね」と説明する。

 8月の和倉ユース大会や青森ユースフェスティバルや県1部リーグ戦を経て、流れの悪い時の声がけや連続失点しない力を身に着けた。尾野は「日藤は2点目を取られなければ逆転できるチーム。先制されても2点目をやらせない。粘り強さや気持ちの切り替えというマインドができるようになった」と成長を実感。今大会準々決勝の慶應義塾高戦では先制されたが、2点目を許さず、試合終盤の2得点によって逆転勝ちを収めている。

 選手たちは、「克真が戻ってくるまでこのチームを終わらせない」というテーマも持って戦っている。U-17日本代表MF布施克真(2年)が万能性の高さや身体の強さを活かした球際での戦いなどを期待され、U-17ワールドカップ(11月10日開幕)メンバーに“サプライズ選出”された。布施は日大藤沢でボランチの主軸の一人。県予選の準決勝、決勝を欠場することになったが、競争力の高いチームは布施不在を不安に感じていない。

 この日も「アイツが帰ってくるまで絶対にこのチームを続けようと。彼がいないことで逆にやってやろうという気持ちがありました」という佐藤とMF荻原大地(3年)のダブルボランチが強度高く戦うなど勝利に貢献。県予選を必ず勝ち抜き、布施と一緒に選手権全国大会を戦う意気込みだ。

 まずは決勝で準決勝以上の戦い、ベストゲームをすること。佐藤は「自分たちの目標は日本一というところになりますけれども、神奈川制覇するために次の一週間良い準備をしたい」。激戦区・神奈川を制し、日本一への挑戦権を獲得する。

(取材・文 吉田太郎)●第102回全国高校サッカー選手権特集

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